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マネージャーは決断の達人

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なんだか責任をとりたがる性格なのである。アークコミュニケーションズでは社長だからよしとしても、他の組織で活動している時に、私に決断や責任をとってほしくないのでは?と思うことがある(笑)そのほうがうまくいきやすいゆるい組織、硬直している組織があるのは紛れもない事実だ。

そこで、ホームグラウンドであるアークコミュニケーションズでの全体会議での話。

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アークコミュニケーションズにはマネージャーが6人います。
マネージャーと皆さんの違いってなんでしょうね?考えたことありますか?

マネージャーを統括してさらに私がいるわけですから、皆さんと私の違いは何か?と考えてくださっても構いません。

色々な違いはあるのでしょうが、(そしてそれは人事考課でも使っている「クライテリア」に書いているつもりでもあるのですが)、マネージャーの仕事を一言で言ってしまえば、「決断する仕事」とも言えるでしょう。

皆さんも仕事をしていて日々決断に迫られます。
新規顧客開拓の際にこれ以上このお客を追いかけるかどうか、と決める判断もあれば、目の前にいる派遣スタッフにどの仕事をお勧めしようかという判断もあります。

仕事でなくても、プライベートでもたくさんありますね。
今日お昼を食べに行って、どのメニューにしようかと悩んで選ぶのも、「決断」です。

そして、ポジションが上になればなるほど、決断を迫られる場面が増えます。
そうなのです、マネージャーというのは、あなたの上司というのは、「決断の達人」なのです。

さて、ここで言葉遊びのようなトリッキーなことを言うのですが、上司というのは「決断の達人」であるのですが、「よい判断を下す達人」では必ずしもないのです。

社長である私が、ビジネス経験の長い私が、一番決断を下していると思います。
しかし、正直に言えば、悪い決断もいっぱいしてきているのです。
私が神様だったらよかったのですが、情報もさしてない中、そのことについて経験もない中、決断を下していることも多いのですから、悪い決断をすることがあるのはご容赦ください。(と、言い訳しています汗)

それでも誰かが決めなければ先に進まないので、上司は決断をしているのです。
わからなくても、自信がなくても誰かが決断を下さなければいけないので、マネージャーはその責任を負うプロともいえるでしょう。

決めるということは、他の選択肢を捨てる、ということなので、非常にストレスがたまる仕事です。そしてマネージャーがしなければいけない決断案件は、誰の目から見ても明快なものではありません。(もし、そうなら皆さんが決断出来るわけですから)

決断はしてくれるけど、よい判断とは限らないなんて、なんだか部下の方にとってはがっかりすることに聞こえるかもしれません。

しかし、上司は使いよう。別の観点からプラスの効果をあげています。

上司は現場を担当者ほど知らないかもしれませんが、担当者が知りえない、他のレベルの情報をよく知っているので、違った角度から決断できるからです。

例えば・・・AとBのどちらの選択肢を選んだほうがプロジェクトがうまくいくのかは、上司は実はよくわからないのかもしれません。しかし、AであろうがBであろうが、今のアークコミュニケーションズにとってたいして差がないからどちらでもよいや、という判断は上司のほうがしやすいのです。

また、上司によい判断を下してもらう確率が増える方法もあります。

なぜ、担当者が、上司に相談に行くのか?決済を仰ぎに行くのか?
それは会社のルールだから、ということもあるでしょうが、自信がないからですよね。AとBは若干(60対40とか)でAのほうがよい気がする・・・・でもうまく説明できないし、この程度の自信では決断できない。
そこへ、丸腰で望んで、上司がBを決断して、「え~っ!本当にそっちがいいの?」って困った経験はないですか?

ですから上司に決断させる時は、現場をよく知る担当者の方が、情報を集め、よりよい判断を自分で示し、上司によい決断をしてもらうように誘導することは大事ですね。
自分の自信のなさは、上司とシェアして上司に抱えてもらって進むことも出来るのです。

今日は、
・上司は決断の達人であることを知っていただくこと
・判断は現場の担当者がするとよいことが多い
ということを知ってもらうことで「チーム力」をあげてほしいと思い、こういう話をしました

そして、もう少し話を進めると、マネージャーだけでなく皆さんにも決断の達人になっていただきたいと思っています。よりよい判断を下せる人が決断もできるように、権限委譲を進めていきたいと思っています。

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今年も残すところ、あと10日!うわ~時間が足りない!

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