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チーム力の向上に貢献するようメールの宛名を工夫する

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社長と言う人種は決断をしたがる人々である。
頼まれもしないのに、決断をしたくなる(笑)
そういう行為が、他の人の活躍する場を随分奪っているなぁと反省して。


*********全体会議の話から*****************
アークコミュニケーションズの人材育成システムにおけるクライテリアには「心技体」があります。「心」には「顧客満足度」と「チーム力」の向上があります。
私はチーム力向上のために、チームとして足りないところをぜひお互いに補いあうような仕事を、そして個々の強みはますます発揮できるように仕事をしてほしいと思っていますし、それを会社としても評価したいと思っています。
そのためには、職務範囲を明確化し、誰の責任なのかわかるようにし、権限を移譲をすることがよいと思っています。

なぜなのでしょうか?
それは会社のステージとかかわってきます。
会社ができたばかりのころは数人で仕事をしています。
公園で小さな子供たちが全員でボールに群がってサッカー遊びをしているように、全員が一生懸命すべてにわたって取り組むことがチーム力を強めることだと思います。
そうして、ボールを主体的に操ることのできる人々がマネージャーになっていきました。

さて、会社が大きくなり人数も大きくなり、グラウンドも広くなったのに、今まで通り全員でボールをおっかけていったら、どうなるのでしょうか?
一番上手にボールを操ることのできるマネージャーですら走り疲れてしまいますね。
そして、スタッフの皆さんも、僕たちにまかせてくれればもっとチームに貢献できるのに、1人でプレーをするなよと思うことでしょう。

このフェーズのチーム力は、職務範囲がはっきりしているほうが、発揮しやすいと考えます。ボジションを作り、ゾーンを決め、役割分担をした方が、個々の力が上がるのです。その上で、足りないところを補いあうことでチーム力が増します。

このように守備範囲や権限をできるだけ明快にするために、会社はこれからJOB DESCRIPTIONを作ったりルールを作っていきます。
これはみなさんをがんじがらめにしたいのではなく、皆さんがチーム力を向上するために、自分の判断で動きやすくするためだと考えてください。

さて、そのような環境を作るために、みなさんにもご協力いただきたいことがあります。
とても些細な事、でも毎日のことで、この会議が終わってすぐさま出来ることです。

それはメールの本文の一行目の宛名を一人にすることです。
依頼事項があるとき、宛名に複数の名前を書くことがありますよね。
複数名前を書くときは、当然上司を上にします。
例えば、「大里さん、鈴木さんへ」のように。

自分自身のことで言えば、私は社長なので、必ず私の名前が先に来ます。
そうするとなんとなく私が対応しなければいけない気分になります。
そうすることで、鈴木さんの仕事を奪ってしまうことはチームとしてはよくないことです。
また、あぁ、これは鈴木さんの仕事だろう、と私が思っても、鈴木さんのほうは、「自分がでしゃばるのは・・・」と思うかもしれません。
それを阻止するには、毎回私が、「はい、これは私がします」、「はい、これは鈴木さんがやって」、と指示をすることですが、ずいぶん非効率なことです。

そこで、依頼をするあなたに誰に頼むのか、その一人を決めてもらいたいのです。
間違うことを恐れる必要はありません。
宛先が間違っていたらToに入っている方が「あぁ、それは○○さんの範疇だね」と依頼し直してください。
宛先の方が1人で対応するのに困る案件だったら、CCに入っている方に助けを求めたり、CCの方から手助けしてください。
それがチーム力でしょう。

私の考えるチーム力は、個人の力を最大限に発揮しての上に成り立たせること。
一番仕事のできる人が一人で全部することではありません。
ということで、小さな変更、でも随分影響のあるメール。この会議が終わったらすぐさま、皆で宛先を一人にすることでチーム力を向上させませんか?
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こうするとうちの会社は私宛のメールはぐんと減るのだと思っている。なんたって社長が産休とっても誰も困らなかった会社なんだから。

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