仕事の付加価値を色々な角度から考えてみる
あぁ、またこの話をするのか、と自分では思うのだが、調べてみれば3か月前。
「また」というほどではないと気がつく。
******************全体会議の話より******************
3か月前ほどに話したレンガを積む話を覚えていますか?
(同じことを何度も言うのが今年の私の目標です)
ある人が歩いていると、向こうで一生懸命レンガを積んでいる人がいます。
「何をしているのですか?」と聞くと
「御覧のようにレンガを積んでいます」と答えます。
もう少し歩くと、また一生懸命レンガを積んでいる人がいます。
「何をしているのですか?」と聞くと
「塀を作っているんです」と答えます。
もう少し歩くと、また一生懸命レンガを積んでいる人がいます。
「何をしているのですか?」と聞くと
「学校を作っているんです」と答えます。
もう少し歩くと、また一生懸命レンガを積んでいる人がいます。
「何をしているのですか?」と聞くと
「子供たちの未来作りを手伝っているんです」と答えます。
皆さん一生懸命レンガを積んでいることには変わりがないと私は思います。
そして、どの答えが一番優れているというのもないと思います。
私たちのミッションは お客様の思いや本質をカタチにして伝えることです。
同じ仕事をするにも、その仕事の意義づけや見方が色々あり、人によって、また環境によって、メッセージの響き方は違うことでしょう。
色々な見方が出来ることで、お客様の付加価値の伝え方の選択肢の幅が広がってきます。
自社のビジネスを例に考えてみましょうか。
例えば、翻訳チームなら・・・
「レンガを積むこと」は、例えば翻訳をすることでしょうね。
大事なことです。これがなければ成り立ちません。
では、「塀を作ること」は何なのでしょうか?
例えば・・・それがパンフレット作成のための文章の翻訳だったのなら、パンフレットを作っているということかもしれませんね。取り扱い説明書の文章なら、取り扱い説明書を作っています。
では、「学校を作る」は何なのでしょうか?
そのパンフレットがイギリスでの採用パンフレットならイギリスで優秀な社員を雇うことのお手伝いをしています、といえるかもしれませんね。
取扱説明書のほうなら、XXという製品が普及するために手伝っていると言えるかもしれません。
では、「子供たちの未来作りを手伝っているんです」は・・・
イギリスへの進出がその会社の屋台骨なら、クライアントの主要ビジネスの種まきを手伝っています、と言えるかもしれませんね。
その製品がeco製品なら地球のサステナビリティに貢献していると、言っても良いかもしれません。
繰り返しですが、どのレベルで仕事を定義する、私たちの付加価値を定義するとより心に響くかは、case by caseです。捉えるスコープ(範囲)が広すぎるとやっていることとかけ離れ過ぎてピンときませんし、小さく捉えすぎると応用が利かなくなることがあります。
時には、私たち自身が行っている一つ一つのサービスを、様々な角度から顧客や社会に与えている付加価値を考えてみてください。