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卒部式挨拶:元気によく回り、しっかり(時には?)噛み合う歯車となれ

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先日、東大サッカー部の卒部式があり参加した。卒業生が皆一言ずつ挨拶をしたのだが、大変興味深かった。

笑いを取りに行く人、夢を語る人、後輩に苦言を呈する人、上から目線だったり、自虐的だったり、若者の特権がまぶしかった。

サッカーについて語りながらサッカーの枠を超えて語る、それを私たちも期待し、彼らも自覚している。

はるか昔自分が大学4年生のときは、「なぜ企業は運動部出身者が好きなのか!」と憤ったのだが、よくわかる(笑)

ご卒業おめでとうございます。

**********全体会議の話より***************************

先日、東大のサッカー部の卒団式がありまして、参加させていただきました。

突然ではありましたが、ご挨拶の機会を頂戴したので、「歯車」の話をしました。

「歯車」はお気の毒です。
よく「組織の歯車になりたくない」などと揶揄に使われます。
こういうコンテクストにおいて歯車というのは、
・大きな集団の中で取り換え可能な部品のひとつでしかない
・自分の意思と無関係に過剰に働いている
という意味でつかわれているのでしょう。

しかし、私はあえてポジティブな面に光をあてて「個人の目標とチームの目標のベクトルをあわせて個人もチームも成果を出す」ために「誰もが認める歯車になれ」言いました。

歯車の胆は何かというと、「よく噛み合うこと」です。
自分自身は小さい歯車でも、隣の自分より大きな歯車としっかり噛み合えばその大きな歯車を動かすことが出来ます。そして隣の大きな歯車はさらに自分より大きな隣の歯車を動かすことが出来るのです。
大学から社会に飛び出して一番違うことは、大学までは基本的に自分個人の努力と成果が問われるのに、社会になったとたんチームの努力と成果が問われることでしょう。自分が行っていることが他者にどう関わり合うかを問われるわけです。
それは、上司だったり、同僚だったり、はたまた顧客だったりするのかもしれませんが、彼らを巻き込むことで、自分ひとりではなしえなかったより大きな成果に結びつくわけです。

一番悲しい歯車は、自分はくるくる回っているのに、かみ合わせが悪くて、100回に1回くらいしか隣の歯車を動かすことが出来ないことです。

と語ったので、少しは歯車の重要性について学生に伝わったと思うのですが、それではどうやったら歯車が噛み合うのか?については多くを語りませんでした。

ただ元気に回り続けることをお願いしました。

100回に1回しか噛み合わないのなら1000回回ればよい。1000回回れば、いくらなんでも自ら学び、100回に2~3回くらい噛み合う方法がわかるはずなので。

こう考えていくと、私のいう「歯車」にはどうやら動力もついていますね(笑)

既に社会人経験の豊富な皆さんを前に、今この話をしているのは理由があります。

元気に空回りしている歯車を噛み合わせるようにするには、本人の努力だけでなく組織の努力も必要だからです。
能力の高い歯車が、ちょっと空回りしている新卒の歯車の方向を修正したり、能力の高い歯車が新卒に向かって自分が動くだけでかみ合わせはよくなります。

これからアークコミュニケーションズは継続的にジュニアの人々の採用を行います。新入社員の歯車の勢いを落とすことなく、噛み合うようにすれば、チームの力を増幅出来ます。

「個人の目標とチームの目標のベクトルをあわせて個人もチームも成果を出す」
このことを達成出来る素敵な歯車にジュニアもシニアも、そして私も一緒に努力していきましょう。

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保護者の方々のサポートの素晴らしさにも感服した卒部式であった。

息子がサッカーを始めてまだ1年。既に親としてはヨレヨレだが、これを大学4年生まで続けるとなると・・・・・保護者の皆さま、偉大すぎる!

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