CSRを慈善事業とだけ捉えるのは狭義すぎる
仕事柄、CSRに関する翻訳やWEBの制作を受けることが多い。自分自身は仕事を通してCSRを学ぶ割には、アークコミュニケーションズのスタッフに対して自社のCSRについて説明する機会は少なかったと反省。シルバーウィークは今までやってきたことを、アークコミュニケーションズのCSRの方針としてまとめてみた。
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アークコミュニケーションズがスキーチームを通してマイナースポーツのトップアスリートを応援したり、英語で学べる日本の大学を紹介するUNIV.IN.JAPANというポータルサイトを運営しているのはよくご存知かと思います。
今日は、これらの活動を含んだアークコミュニケーションズのCSRについて説明します。
さて、CSRって何か知っていますか?
Corporate Social Responsibilityの略で、企業の社会的責任と訳されることが多いです。
日本ではこのCSRを利益を目的としない慈善事業のように勘違いされて言われることがありますが、CSRの本来の意味は異なります。
地球はさまざまなレベルでさまさまな問題に直面しています。サステナビリティ(持続可能性)、つまり次世代にこの地球を、この豊かな人間社会を残せるのか、その危機感が確実に広まっています。
この「持続可能な社会」を構築するために、各々の企業が、企業活動をする中で、自社の利益だけでなく、社会全体に与える影響や企業が行うべき社会貢献にも配慮した行動を選ぶという企業のあり方を意味する言葉がCSRです。
様々な社会のニーズ(トラブルを解決することも含みます)を、価値創造、市場創造に結び付け、企業と市場の相乗的発展を図るものです。
言葉の定義はこれくらいにして、アークコミュニケーションズが、「持続可能な循環型社会の実現」に貢献するため、何をしていくのか、方針を3つたてましたので、説明したいと思います。
一つ目は、事業を通して社会に貢献すること
Communicate Locally, Market Globally 広がるビジネス、深めるコミュニケーション
アークコミュニケーションズのミッションステートメントです。
翻訳・通訳やWEBサイト・グラフィックの企画制作などのコミュニケーションサービスを提供することで、Communicate Locally, Market Globallyを推進します。そして、あらゆる人が、世界中から最適な情報やサービスを享受できる多様性と自立に富んだ社会の発展を願っています。
お客さまのサービスにおいてはもちろんのこと、自社のサービスにおいてもCommunicate Locally, Market Globallyを実践します。そして自らが健全な成長を続けることで、雇用機会の創出を行い、税金を払い、そういう形でも、社会に貢献していきます。
まずは、本業を推進していくこと。これが一番の社会貢献です。
二つ目は、フェアに企業活動を行うこと
本業を推進するうえで、法令や社会ルールを守ることは言うまでもありません。また、国籍・性別・個人の信条によって社員やお客様を差別することも致しません。共通のルールを作り、そのルールに基づきフェアに戦うことは、社会が持続可能であることの大事な条件です。
しかしながら、多様な価値観がますます進む現代社会において、何がフェアなのか一口で言うことは難しくなってきました。私たちはそもそも何がフェアであることなのか、から自ら問いかけ、情報公開に努め、説明責任を果たすことで、社会からのフィードバックを得ることも重要だと考えています。
三つ目は、社会が抱える課題を私たちがもつノウハウや経験を活用しながら取り組むこと
CSRに対する意識が近年高くなり、大企業を中心に様々な取り組みが行われています。しかし、日本の99%以上を占める中小企業においては、大企業ほど取組が進んでいないのが実情です。
アークコミュニケーションズは社員30名強の小さな会社ですが、私たちがもつノウハウや経験を活用することで、身の丈にあった、社会問題の解決に役立とうとしています。そして、私たちの取り組みが、他の中小企業の参考になって、より多くの企業が、社会が抱える課題に取り組むことを願っています。
私たちがもつノウハウや経験は、Communicate Locally,Market Globallyに関することです。Market Globallyを目指しているのは、ビジネスパーソンだけではありません。アスリートや学生も、広い土俵で自分の可能性を考え、自らの道を切り開こうとしています。
そんな彼らに私たちが出来る支援の手とは・・・と考え、スキーチームを通してマイナースポーツのトップアスリートとsmall businessのWIN-WINの関係を模索したり、UNIV.IN.JAPANを通して国内のグローバル化、日本と世界の懸け橋となる人材の発掘に貢献しようと思っているのです。
この3つの方針に関わることは、実は7つの理念にも書かれています。
私たちは、的確、効果的、効率的に情報を伝えるコミュニケーションサービスを提供します。
私たちは、正しいことが何かを常に心に問いかけながら仕事を行います。
私たちは、会社と自分と社会の幸せを増やしながら仕事を続けます。
この7つの理念は、アークコミュニケーションズを創設した時に急いで作った理念だったのですが、急いで作ったからこそ、私がアークコミュニケーションズにおいて実現したかった本質が書かれていたのだなぁと思うことが多い今日この頃です。(でも、ちょっとブラッシュアップはしたいけど)
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スポーツはルールに基づいて全力で勝利に向かって努力し、フェアに戦うところが、ビジネスと相通じるところがある。多くの企業が、例え広告宣伝にならなくても、スポーツを支援する根幹はそういうところだと思っている。なぜアークコミュニケーションズは、スポーツの中でも、スキーを応援しているのかは、雪国生まれの大里の趣味が多分に入っているのだが(笑)、トップアスリートの経済的自立、競技のサステナビリティを追求する活動から、得るものは大きい。