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トップアスリート:多様性を発揮するには、スポーツ力を仕事へ、仕事力をスポーツへ。

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子供の頃から大事にしているテーマは「多様性」と「自立」だ。今でこそこのふたつのキーワードを使って私の思いを語れるが、子供の頃は、「なぜ他の人は、「みんなと同じ」が好きなんだろう?不思議だなぁ」という具合に思っていた。


一昔前の時代、企業はあきらかに多様性が嫌いであった。そして、それは人道的かどうかは別として、合理的な判断だ。

過去の延長線上で努力をするのが適切な環境においては、「効率」が一番重要なテーマとなる。マスプロダクションでも明らかなように、皆同じことが、一番効率が図れるからだ。


さて、今の時代、多様化が叫ばれるのは、何らかのブレークスルー、イノベーションがほしいからだと思う。
もちろん、社員のプロファイルが多様化すれば、それだけで達成出来るものもあるとは思うが、マイノリティーがマジョリティと全く同じように働いては、多様化する意味がなくなってしまう。

アークコミュニケーションズを例にとると、ワーママよりもトップアスリートたちのほうがマイノリティだろう。スキーの実業団チームをもち、オリンピストもいれば、オリンピックを目指している選手もいる。

彼らにお願いしているのは、「スポーツで得た力を仕事に生かす、そして仕事で得た力をスポーツに生かす」ということだ。

こんなことを要求する支援企業は少ないらしく、当初は面喰っていたが、選手たちは期待に応えようととても努力をしてくれている。

例えば・・・スポーツ界で築いた人脈は、普通の企業勤めの人が築くことの出来る人脈とは異なる。この人脈をビジネスの場で利用できないか一生懸命自分たちで考え、広報活動、営業活動をしている。すぐさま成果につながるほど甘くはないが(フルタイムの営業職だってそうそう簡単に新規顧客開拓は出来ない)、このような努力をしてくれると・・・・少しずつ、成果につながる糸口は見えてくる。

先日知人の某コンサルタントから「そういえば、大里さんの会社の選手を見かけましたよ、この前。こんなところでもアークコミュニケーションズのTシャツ着て練習していて、あぁ、大里さんの言っていることを頑張って、実践しているんだなぁと感心しました。」

「感心だけでなく、仕事もください・・・」という言葉は呑み込んだが(笑)

また、一部のトップアスリートには実際に社内で働いてもらっている。企業で働く時間を増やすと、練習時間がどうしても短くなるので、「仕事力をスポーツに生かす」ことも頑張ってもらっている。

ある選手は、一見定量化出来ない定性的なものを無理やり定量化してしまうメリットに気がつき、練習をほぼすべて定量化して記録するようにしたそうだ。それまで、量より質が大事だからと、質を反映出来ないものを無理やり定量化するデメリットが気になっていたそうだが、仕事で指標を数値化するので、まねてやってみているとのこと。

そう言えば、あるチームの監督も、「支援企業が自社の指標で運動部の成績も図ろうとするので、当初は「仕事とスポーツを同じ指標で図ろうとしても無理!」と困惑していたが、思い切ってそのやりかたに乗ってみたら、メリットも多かった」と語っていた。

異なるドメインから、自ドメインに役立ちそうな、コンセプトやノウハウを流入する。
これがうまくいったら、企業は本当に多様化を喜んで行うと思うのだ。
塊より始めよ。まずはアークコミュニケーションズで成功例を作りたい。

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