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息子への英語教育。親の経験を否定したくないものの今はハムレットの心境。

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前エントリーで、「情報過多で頭でっかちになりやすいインターネット世代の子供たちに、どのようにリアルに海外へ行く楽しみと意義を伝えるのか。まずは、自分の息子から実践か・・・・」と書いたものの、もっと手前でどうしたらよいのか悩んでいるのが現状である。

5歳になった息子だが、そろそろ保育園以外のコミュニティも経験させたく、習い事を始めさせた。

幼児に習いごとの意思は、ほとんど親の意思(誘導)である。私は、イチローやカズになれないのはわかっているが、せめてスポーツが好きな子に育てと水泳を習わせたかった。一方夫は、モーツアルトや小澤征爾になれないことはわかっているが、せめて音楽が好きな子に育てとピアノを習わせたかった。

どちらも習わせたものの、続かなかった。水泳にいたっては「トラウマ」にまでさせてしまい、息子は今でも保育園の水遊びは嫌いである。

さて、息子にしいて意思があったといえば、「英語を習う」ことであった。
保育園にはハーフの子が数名おり、大好きなA君やBちゃんが英語を話せることが、とても羨ましかったのである。

しかし、私たちの対応といえば、「英語はさぁ・・・大きくなっていくらでも勉強出来るからね、今は水泳(ピアノ)にしようよ。出来ると楽しいよ、かっこよいよ。」であった。

夫も私も20代後半の独身時代にアメリカで数年に渡り生活をしている。
二人とも英語で苦労し、帰国子女が羨ましかった。英語が不自由で苦労したころのことを笑い話にもするし、今でも、「もっと英語が上手になりたいよね」と思ってはいる。

それなのに、息子に英語を早期に習わせたいかと言えば、普段は意見が異なることが多い夫婦なのに、「NO」と意見があったのである。

「母国語がまだ確立しないうちに英語を習わせるのは反対だ」、「週に1回程度習わせたって気休めで英語がうまくなるわけでもないよ」とか、「所詮コミュニケーションはコンテンツありきなんだから、コンテンツが出来てから英語を習わせようよ」などなど、もっともらしい理由をたくさんあげた。
正直なところ、「私たちは大人になって英語を勉強し、苦労したが、その苦労は無駄ではなかった」と思いたいのだろうと思う。

しかし、その話を聞いた友人に、「嫌がる子供に無理やり親の好きなものを習わせて、子供が習いたいと言っているものを習わせない両親ってどういうこと???」と、ぐうの音も出ないことを言われ、英語を習わせることにした。

息子は喜んで英語会話教室に通っていた。

児童生徒アンケートで「外国人と友達になったり、外国のことをもっと知ったりしたいか」との問いに、小6の71%、中3の61%が肯定的だった。」とあるが、まさしく、大好きなA君の話せる英語を習うインセンティブは高かったのである。先生との相性もよかったようだ。

ところが・・・いつの間にかA君もBちゃんも保育園を変わり、息子の英語を習いたいインセンティブはゼロになってしまった。
加えて、英語会話の先生もクラスメートも変わり、男子4人という強烈なメンバーになった。
先日授業参観をしたが・・・1人はスカートをめくるなど先生にちょっかいを出し、残り二人は仮面ライダーごっこで遊び、息子は窓の外をぼ~っと見て授業に参加せず。
先生は、ひたすら、「Don't Kick!」「Don't Shout!」など、男の子4人の集中力をいかに先生にむけるかで精いっぱいである。(参観している親もたまらず交互に自分の子を叱っている)

いや、こんなのを続けても意味がないでしょう!という感じであった。
あぁ、水泳・ピアノに続き、また辞めさせることになるのか・・・と思ってみたり、いやいやこれ以上辞め癖をつけるのはよくないと悩んでみたり、でも習いたくないという息子に続けさせて水泳のようなトラウマになるのは最悪と思ってみたり。

ハムレットの私たちにアドバイスを。
ちなみに、ある方は習いごとは「上手になったら辞めてよい」と子供に言っているそうです。素晴らしい。

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