仕事を減らすと成果も減る?
会社を設立して間もないころ、このワークアウト(現行の仕事を分析して、やらないタスクを決める)を一部の部署で行った。
出来て間もないベンチャーと言うのは何かとバタバタしていて、忙しい。残業も多い。そこで、ワークアウトをしたら、残業も減ってうまくいくかと思ったのだが・・・
あにはからんや、ワークショップを終えても、達成感がなかった。
そして、成功した!という気持ちにもなれなかった。
ワークショップに費やした数時間*メンバーの数だけ、むなしい感もあり。
ワークショップを終えて気付いたこと、5年たった今だから気付いたことをまとめると・・・
自戒1:しくみが足りていない時に仕事を減らすことを考えるのは意味がない
会社としてのしくみが出来ていないフェーズでは、何をするのにも非効率だ。
お客さんと取引をするための契約書ひとつ取っても、一から作らなければいけない。
しかしながら、そういうフェーズは、生産性を高める工夫に時間を費やすより、ひたすら、処理の種類と量をこなして、しくみ化のための地ならしをするほうに意義がある。
やらなければいけないことは、いつかはやらねばならないのだ。
自戒2:絶対量が足りていないのに仕事を減らしても意味がない
例えば潜在顧客が10社しかないところを2社へ減らしても意味がない。
半分の時間で90%の売上を確保しても、10%分売上は減るのだ。
もちろん、顧客のケアの時間が足りなくて、集中することで売り上げが120%になる時は別だが、経験上、そういうことは少ない。
自戒3:代替案がなければ、仕事を減らしても意味がない
自戒2がなぜ起こるのかというと、せっかく仕事を減らして時間を捻出してもより生産性の高い代替案が思いつかないからだ。
代替案が思いつかない理由は、業務に対する経験・知識不足に基づく、判断力不足が多い。
創立7年目を迎え、アークコミュニケーションズでワークアウトをする意義が増したことを大変嬉しく感じる。それだけ無駄なことをして非効率ともいえるが、無駄なことをするだけの蓄積があったとも言えるから。(ということで、設立間もないベンチャーにはこのワークアウトをお勧めしません)
さて、前回のワークアウトに参加していないスタッフがほとんどなので、ワークアウトの説明が社内で必要だ。
一番わかりやすいのは、具体的な事例の引用。
そこで、自分(大里真理子)のワークアウトプロジェクトを開始したら・・・まぁ、これがですねぇ・・・ぶつぶつ。(次エントリーに続く)
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