楽しい:言葉の定義が世代で違うことが、ずれを生む要因。実は仕事への気持ちはそれほどずれていないのでは?
「仕事が楽しい」という言葉を安心して使えるのは、アラフィフ世代に対してである。
この言葉を使って意図していることに、ずれがないからである。
永井さんや大木さんや坂本さんを始め、オルタナ有名ブロガーの多くは同世代になるのだが、
・苦しくても人(世の中)のためになるから楽しい
・ほとんどが面白くなくても、トータルで意義があると楽しいと感じる
・どんな仕事でも捉え方やり方によって楽しくなる
・人のためと言いながらそれは自分に返ってくるから楽しい
のようなコノテーションが「楽しい」にはある。
ところで、お客様のために苦労をしたり、地道な努力をして、仕事をしようと思っている人は世代を超えてもたくさんいる。
ところが、世代によって言葉の使い方・受け止め方が違うので、「楽しい」という言葉を使ったとたん、誤解をされがちなようだ。
上の世代だと「楽しい」という言葉ではなく、「忙しい」という言葉を代わりに使ったり、ぶっきらぼうに(という単語が適切かわからないけど)、「仕事ってそんなものだよ」という言い方をする。
たぶん、楽しいという言葉が自己中心的で不謹慎に響くのだろう。この世代の方は私には仕事を楽しんでいるように見えるが「楽しい」という言葉では表現しない。
下の世代にも、「楽しい」が、楽(らく)だとか、娯楽の意味合いで常に自分が楽しいと響いているように感じる。
上の世代と違うのは、年配者であるアラフィフ世代が「仕事を楽しめ」と言うと、そのような楽しい仕事を探すための旅に出てしまうことである。
「意義がある」とか「世の中のためになる」とか言ったほうが、本来アラフィフ世代が感じている仕事に対する思いが正確に伝わる気がしている。
私自身は「楽しい」という言葉がとっても好きで、ブログのサブタイトルに「楽しく正しく新しい会社経営」と入れているように、楽しい、正しい、新しい、という修辞をよく使う。しかしながら、正しいや新しいは世代を通じて誤解を生むことがほとんどないのに比べ、楽しいは意図が通じづらく少々困っている。皆様のお知恵拝借したい・・・