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中国語:書き言葉が同じと言っても、漢字は2種類になってしまった

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秦の始皇帝のおかげで、中国の方言は発音が違っても書き言葉が同じと言ったが、厳密に言えば、漢字の体系が異なる。

繁体字: 主に台湾や香港で使用される字体で、康煕字典(1716年 清 康熙帝 )に基づいている。
簡体字: 中国政府によって1950年代の改革を経て1964に簡化字総表として 簡略化された字体。 中国国内で使われる字体。

ところで、日本語における漢字は
新字体: 日本政府によって1946年制定の当用漢字表や1981年制定の常用漢字表で定義された新字体と、新聞やコンピュータで慣用的に使用される新字体を示す

どのくらい違うかというと、こんな感じ

繁体字

Hantai

簡体字

Kantai

新字体(日本語)

Shinjitai

新字体になじみのある私たちは、繁体字のほうがわかりやすいが、簡体字でも見慣れればすぐ新字体に置き換えることができる。中国語が全くわからなくても、漢字を見ることでおおよその意味の見当がつくのは、日本人の素晴らしいアドバンテージだ。(表意文字は偉大だ!)

さて、日本では挨拶かわりに気候に触れるのが常套手段だ。
「今日は寒いですね」「お天気がよくて何よりです」

中国国内(簡体字)ではこれ!

Kantainichi

台湾(繁体字)ではこれ!

Hantainichi

直訳すると、「あなたはご飯を食べましたか?」なのだが、本当に食事のことに言及しているわけではなく、単なる挨拶だ。

発音記号は標準語で書いている。上海語を話す中国人や広東語を話す香港人にはこの発音では通じないが、字を見ると通じるのは前エントリーの通り。

しかし、実は話し言葉は発音が違うだけではないのだ。(つづく)

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