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今更ですが、『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』を読みました。

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タイトルと書評でストーリーの想像がついてしまったので、読む気になってはいなかったのだが、スタッフから「大里さん、この本読みました?」と本を借りることが出来たので、読んでみた。

え~っと、想像通りだった(笑)あっ、別に、想像通りが悪いという意味ではない。マネジメントの勉強って、ひたすらフレームワークを学んで、それをどう実践でいかすかということだと思う。だから、このような小説仕立てで、ひとつの応用例を示すことは意義があると思う。

私がビジネススクールに留学したのはもう20年も前のことになるのだが、あの頃は正直なところケーススタディの意味がわかっていなかった。
ケーススタディは大好きだったけど、何を学んでいるのかよくわからず、それでもなぜか成績はよかったりしたものだが、自分がしていることがこれでよいとは思えなかった。

今思うと英語力の足りないこともあって、フレームワークへの理解度が低かったのだと思う。
基礎がないところに、ケーススタディをやっても、意味がわからない。(成績のほうは、実務経験の長さやらIBMの研修で類似のことをやっていたお陰やら度胸のお陰やらで何とかなってしまっていたのだ。)

ところで、ビジネスにおけるマネージャーは年功序列式に実務で成果をあげた優秀な人がなることが多い。しかし、マネジメントと実務の成果は全く別物だ。にもかかわらず、マネジメントの勉強をさせずにマネージャーにさせてしまう企業のなんと多いことか!

この問題に気づいてから、アークコミュニケーションズ内ではどうしたらよいのかと試行錯誤している。正直なところ、いまだにこれだと言える解はない。

私自身はどうだったのかと思うと、実践でマネジメントスキルを鍛えられたことには間違いない。ビジネススクールを卒業して転職していきなり「課長」になったけど、ビジネススクールを出たからっていきなり「課長」の仕事を出来るものではないなぁと悩んだことをよく覚えている。

それでも、当時効率的と思えなかったビジネススクールで学んだ2年間は、やっぱりフレームワークを身につけ、応用する力(状況を正確にとらえる力・考える力)を磨いていたのだなぁと今の私ならそう思える。

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