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セレンディピティをキャリアに生かす

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アメリカ式のキャリアディベロップメントって能動的でポジティブに感じられるけど、実際はもっと縁を大事にキャリア構築を考えたほうが、特に日本ではうまくいくと思っている。

キャリアカウンセリングにおいては「好きなことを見つけて、計画して、それを実行に移しなさい」とアドバイスすることが王道かと思う。
でも自分の狭い知識から好きなことを見つけることに私はあまり意義を感じない。

極論すれば5歳児に好きな職業を選ばせてしまったら、世の中は「野球選手と宇宙飛行士と電車の運転手」くらいしか職業がなくなってしまう。イチローもマツイも若田さんも子供のころの夢をそのまま実現させたすごい人だけど、そうでないキャリア開発が大半のはず。

好きな仕事は仕事をやりながら出会うものだと思っている。

自分は何を好きなのか、自分に何が向いているのか、わからず迷っている人にこうアドバイスをすると顔が明るくなる。

ただ「仕事をやりながら出会うものだ」の説明を一歩誤ると、「出会いを待てばよい」のように、勘違いされてしまうことがある。どう説明するのがいいのかなぁ・・・と悩んでいたところ、最近流行り(?)のセレンディピティという言葉を使えばよいのだなぁと思い至った。

人や仕事との出会いは偶然だけど、その偶然性を自分のものにする(=必然にする)ためには、偶然を受け入れるための準備が必要なんですよ」とメッセージを出すことにしている。

セレンピディティ(serendipity)の解釈はあらゆるジャンルで既に色々な人が行っているが、あまりなじみのない方はwikipediaでどうぞ

キャリアカウンセリングで言うと、「Planned Happenstance」(計画的偶発性理論)が、同じ考え方に基づくものかと思うが、こちらの紹介は次回に。

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