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Pleaseの呪縛:ビジネスレターで

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「お前の文章にはpleaseが多すぎる!それで交渉しているつもりか!」英文ビジネスレターを書き始めた頃、上司によくこう叱られていた。それからしばらくの間、私はplease 恐怖症となった&「そりゃ、威圧的なキャラのあなたならいいかももしれないけど、小娘の私がそれをやったらおかしいでしょ!」と、ちょびっと思ってもいた。

先日、ケロッグビジネススクールの同窓生と夕食を一緒にした時、あるマネージャーがこう言っていた。「アメリカ支社の社員に対して部下がそうとう頭に来ていたみたいで、珍しく『ガツンと言ってやりますよ』と怒っていたのよ。『賛成、賛成!ガツンと言ってやりなよ!』と応援したんだけど、部下が書いたメールと言ったら、あきれちゃった。Thank you for your cooperation....で文章が始まって、前回の相手の仕事をかなりもちあげてから、However, I have a little concern about...なんて書いているんだもん。案の定相手からは、『いや~前回の仕事は本当に良かったよね。これからもこの調子でやるよ』なんて返事が来ちゃったわよ。全然相手に通じていないね」

please恐怖症だった頃の私はまさにこんな感じだったのだと思う。 please恐怖症が解けたのは親切な同僚が私の英語を添削してくれるようになってからだ。添削と言っても冠詞や前置詞を直してくれたのではなく、文章の構造(ビジネスレターのいろは)を教えてくれたのだ。

英文レターの書き方の本を読むと「英語は結論から書く」と書いてあるので、自分としてはそうしているつもりだったのだ。しかし同僚が、私が書いた英語の文章を読んで、いきなり全く違う文章から書き始めた時は「あぁ、結論から書くってこういうことなのかぁ」とストンと心に落ちたのだ。

そうなると今まで上司が「お前の英語は下手じゃないんだけど、文学なんだよなぁ」と言った意味もわかるようになった。 ちなみに添削してくれた彼の英語は決して高飛車ではなく、でも言いたいことははっきり主張し、pleaseも使ってありました。

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