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留学する時に持っていく本

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18年も前の話で恐縮だが、留学雑誌を読んでいたら、「広辞苑」を持っていって大変役立ったという経験者のコメントがあった。
留学と言うと自分が学ぶことばかりを考えがちだが、相手に日本国、日本文化等について教えることもとっても大事。その時に広辞苑が非常に役立ったと書いてあったのだ。なるほど~!!とウブな私は思った。

だから留学直前に仲の良い友達が「お餞別に何がいい?」と聞かれた時に迷わず、「広辞苑」と私は答えた。留学経験のある友達は、一瞬たじろいだが、「OK」と答えた。そして、しばらくして「持っていくには重いだろうと思って、机上版ではなく普通版の広辞苑にしたから」とプレゼントしてくれた。

その時の私は心の中で、「えっ、普通版って簡易のやつだよな。」とつぶやいた。後に友人の心配りに深く感謝をすることになるとも知らずに。

渡米してすぐさま語学学校に通う予定だったので、広辞苑を船で送るなんてもってのほか、スーツケースに入れた。
そして、これが死ぬほど重かった。自宅から運ぶ時から重かったのだが、それでも友達が成田まで送ってくれたのでなんとかなった。が、サンフランシスコの空港からスタンフォードまでバスで移動し、その後、大学まで移動する時には自分の浅はかさが涙が出るほど悲しかった。アメリカって広いなぁ~(なんでこんなに歩かなきゃいけないの?)とつくづく感じた。

そうまでして運んだ広辞苑だったが、語学勉強中は一度も開くことがなかった。
しかしながら、サンフランシスコからシカゴへ移動する時になっても、私はまたまた懲りずに広辞苑をスーツケースに入れた。一番最初に行われる、懇親が目的のオリエンテーション週間にこそ、広辞苑が必要と思ったからである。

そしてまた開かなかった。
結局、留学中の2年間一度も開かなかった。

帰国する直前、ドイツの語学学校に通ったのだが、その時は流石に・・・・、持参することなく船便で日本へ送った。

そして、愚かさの代名詞となった広辞苑を結婚するまで2度と開くことがなかった(涙)
結婚する際、私物を整理した際に、父が俳句の季語を調べると言って、引き取ってくれた。
私の広辞苑呪縛が解かれた瞬間である。広辞苑は私にとって心身ともに「重い本」になってしまっていたのだ。

ちなみに日本を紹介するのに一番役に立ったのは「日本絵解き事典」シリーズ。ポケット版で小さく、全シリーズを集めてもと~っても軽いです。
皆さんなら何を持っていきますか?


P.S.
ゴールデンウィークの宿題を今頃やった私でした=>番長!






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