決めないほうがよい結果になることもある。特に人事は。
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私より決断が早い経営者は山のようにいるけど、たぶん私は決断をするほうの経営者だと思う。隣の芝生が青く見えるということもあるのだが、決断しないほうがよい結果が出るということもある。特に人事は。
社員の成長を促すために、あれこれしたいことはたくさんあるのだが、転ばぬ先の杖を、そうそうしてあげるのがよいのかは正直わからない。社員が苦しいと言ったときにすぐさま助けるのがよいのかも、正直わからないときが多い。
自分自身のことを振り返ってもそうだが、愚痴りたくなったり、否定的なことを言いたくなることはある。そうやってもがきながら問題の大部分を自分で解決しているのに、他人があれこれ(そしてピンとはずれだったり)することが余計なお世話だったり、本人のやる気をそいだり、成長を阻害したりすることも多い。自分で問題を解決していくことが、本人にとっても私にとっても幸せだ。
悲しい性で、私は、何か言われたり気づいたりするとすぐ対応策を打ちたくなってしまう。
だからこそ、「もう少し様子を見た方がいいのでは?」と自戒することにしている。
まぁ、ある意味、何もしないという決断をしているわけではあるのだが。
もっとも、本当に早く決断しなければいけないことについて、様子を見たりしていて、アクションが遅くなることもあり、加減が本当に難しいのだけど。
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