明るい人ってどんな人?
人材派遣や紹介の仕事をしているので、紹介するスタッフの資質やスキルをどのように魅力的に見せるのか、またクライアントの要望をどのように的確に把握するのかには気を遣う。
先日、考えさせられたのは「明るい人がいいね」というクライアントの言葉だ。
クライアントと親しい私は、その「明るい」という言葉に、「てきぱきと仕事をする」「周囲の人をボジティブな気分にさせる」「よく気が利く」という意味を汲み取った。
同行していた社員から、「なんだか明るいという言葉の捉え方が顧客と私で違うような気がするんですけど・・」と鋭い指摘。「明るいという言葉で連想するのは快活とか、親しみやすいとか、そういうニュアンスですけど、私の場合。」
なるほど。
そうこうしているうちに、派遣スタッフと面接があって、本人から「私は明るい性格です」とアピール。ん?なんだか私の思っている明るいというイメージと違う。彼女が言いたかったことは「いつも物事に前向きでくよくよしない、いつも笑顔を絶やさない」ということのよう。確かにそれも「明るい」だ。
そんな話をしていたら、男性の社員から「僕が明るい女性からまず連想するのは、元気。声も大きくはつらつとしていて。」
そこで、派遣事業部全員で、「明るい」から連想される資質やスキルについて各々書き出してみた。「明るい」をデシベルで測っても「穏やか」に近いほうから「うるさい」に近いほうまで解釈の幅は広い。「明るい」から連想されるスキルも「おっちょこちょい」に近いほうから「てきぱき仕事をする」ほうまでこれも幅広い。
「ばらつきがあると言っても、Aさんなら誰が見ても明るいと思うよね?」と私がAさんを見て言ったら、本人から「えっ、私それほど明るくないですよ!」と否定が入って、大爆笑。
当たり前ながら「明るい」という言葉は漠然としていて、この言葉を顧客に言われたら、言葉を置き換えて根ホリ葉ホリ聞かなきゃいけないねとみなで合意。
スキルと違って資質や気質を表す言葉は漠然としているよねぇ・・・なんて言ったのだけど、さにあらず。実は「コミュニケーション能力が高い」というスキルに関する言葉はもっと漠然としているということが、その後の議論で判明。(続きは後日)