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●人、●%、●億円…メディアにあふれる「数値」から、世の中のことをちょっと考えてみましょう

【100円】ミスをしたのはそちらなのに、なぜわたしがそちらに出向くのか、と思ってしまったわたしは、えーえー、そりゃもう、ちっけー人間ですよ(笑)

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ある日、あるスーパーで買い物をしたときのことです。帰宅後、購入した食品を冷蔵庫に入れようと取り出したところで、傷んでいることに気づきました。

「うーん、どうして買ったときに気づかなかったんだろう」

そうは思っても後の祭り。仕方ありません。交換してもらえるか確かめようと、店に電話を入れました。すると、対応した方がこう言いました。

「…お客様、大変申し訳ございませんが、その商品は召し上がらないようにお願い致します。これから、同じ商品をご自宅まで持参致しますので、恐縮ですがご住所をお知らせ願いたいのですが…」

正確ではないものの、こんな内容だったと思います。たかだか【100円】くらいのものです、そこまでしてもらわなくてもと、少し迷いましたが、結局申し出に甘え、届けてもらうことになりました。
 
その1時間後。商品担当者と、その上司と思われる方が来訪され、丁寧な謝罪とともに、わたしが購入したのとまったく同じ、100円のラベルが貼られた商品と、おそらく500円くらいの手土産を持参されました。手土産はお返ししたのですが、あ、でも、それは困りますので、いや、遠慮無く、そんな、はい、お受け取りください…で、置いて帰られました。
 
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話変わって、またある日、あるスーパーで買い物をしたときのこと。帰宅後、購入したシャツを取り出したところ、1cm程度のシミがあることに気づきました。

「うーん、どうして買ったときに気づかなかったんだろう」

またしても同じことを思ったものの、今更です。仕方なく店に電話を入れました。すると、対応された方がこう言いました。

「…お客様、大変申し訳ございません。では、お取替えさせていただきますので、お手数ですが、お時間のあるときにレシートとともに商品を店頭まで持参願えますでしょうか…」 

およそこんな会話だったと思います。とりあえず交換してもらえることがわかって一安心。幸い近所の店でしたので、後日、店頭まで出向きました。カウンターでは、店の方がポスレジのデータやら、商品が並んでいる場所やらを確認した上で、こう言いました。

「…お客様、大変申し訳ございません。ただいま同じ商品の在庫が切れております。他店にあることがわかりましたので、1週間ほどお時間を頂戴すれば、こちらに取り寄せることが可能です。大変お手数をおかけしますが、入荷しましたらお電話致しますので、しばらくお待ち願えませんでしょうか…」

あらー、そうなのね、面倒だなと思いましたが、今更どうしようもありません。言われる通りで了解し、その場を離れました。約束通り、1週間後に店から連絡が入り、商品を受け取りに再び店頭へ。無事、ことは済みました。
 
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偶然にも同じようなことが2件あって、両方とも一件落着したわけですが、後になって、双方の対応にかなり違いがあることに気づきました。どちらが正しいのかなあと、ちょっと思いましたが、深く考えることもなく、時間が過ぎました。
 
先週。郵便局で郵便振替をしたときのこと。用紙に記入する金額を間違えたので、二重線で訂正して持参、郵便振替をしてもらいました。帰宅後、その領収書を見て、訂正印がないことに気づきました。これでは領収書として不備です。

「うーん、どうしてその場で気づかなかったんだろう」

われながら学習しない(苦笑)。そう思っても後の祭り。土曜日、郵便局の窓口に出向いて、その旨を話しました。すると担当者がこう言いました。

「…お客様、大変申し訳ございませんが、領収書の訂正は郵貯の窓口でしかできないのです。お手数ですが、窓口が開いている時間帯に再度お越しください…」

聞けば、土曜日に開いている窓口で対応できるのは「日本郵便株式会社」の郵便事業の業務であって、郵便振替は「ゆうちょ銀行」が行っており、守備範囲が違うとのこと。早い話、別会社なんですよと。窓口には列もできていましたので、渋々ながら了解して帰宅しました。
 
夜、そのことを思い出して、ふと考えました。郵政民営化で、事業が別会社となり、結果としてユーザーにとっての利便性が落ちたことは、大変残念ではあります。ですが、それ以上に、領収書の訂正にこちらが再度出向かなければならないことに、少し納得がいなかい感じがあります。あー面倒って。窓口開いてる時間って、平日日中なわけで、そんなの行けないじゃんって。こんなことを思ってしまうわたしは偏屈なんでしょうかね。
 
そもそも、です。
なぜ先方がミスをしたのに、こちらが先方の都合に合わせて、時間を工面した上にわざわざ出向くという、手間なことをする必要があるのか。念のために書いておきますが、往復のガソリン代をくれ、なーんて細かなことを申し上げるつもりは更々ありませんよ(笑)。そうは思ってみても、じゃあ、郵貯の窓口さんが、訂正印持って我が家に来てくれるとは思えませんし、そこまで要求するつもりもまったくないわけですが。その場で気づかなかったわたしがいけなかったんですよ、そもそも。でもさ、ちょっとね。
 
スーパーで買ったシャツにシミがあって、店頭に出向いたときは、何も思いませんでしたが、考えてみれば、あれだって、なぜわたしが何度も店頭に足を運ぶ必要があったのか。いまさらながら、そうだよね、不良品を販売したのはお店なわけでしょー、なのにさー、なんて思ってみたり。
もしわたしが店員だったら、どう対応していただろうか。もし店員さんが、あのとき食品を我が家まで持参いただいた方だったら、どう対応していただろうか。いろんなことを思ってみたわけです。
 
まあ、店も近いし。急いでいたわけじゃないし。何かのついでに立ち寄ればすむ話だし。わざわざ持ってきてもらうなんて、そんなの大きな視点で見れば人件費の無駄だぜー、って思うココロの広さくらい持ってるつもりですけどね。
 
どうなんでしょうか、こんなときは、どんな対応が正しいのでしょうか。こんなことを気にすることじたい、なんとまあ、ちっけー人間だなぁと我ながら思ったりもするわけですが(苦笑)

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