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【109万1156人】 少子高齢化時代。では、生まれる人と亡くなる人、どちらが多いでしょうか?

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 高齢化時代と言われて久しい昨今。一方で少子化も叫ばれています。どちらも進んでいるというわけですが、いったいどの程度なのでしょうか。タイトルに書かせて頂きましたが、1年間に生まれる人数と亡くなる人数、さて、どちらが多いと思いますか?
 
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  • 出生数は【109万1156人】で、前年の108万9818人より1338人増加し、出生率(人口千対)は8.7で前年の8.6を上回った。
  • 死亡数は114万2407人で、前年の110万8334人より3万4073人増加し、死亡率(人口千対)は9.1で前年の8.8を上回った。

   ※厚生労働省 平成20年人口動態統計(確定数)2009年9月3日発表
 
 タイトルの答えは、実数・率ともに、出生<死亡となっており、生まれる人よりも亡くなる人数の方が多いということなんですが、、、みなさんの予想はいかがでしたか? 私はまったく違ってました。
 
 まず
出生数ですが、このところ凸凹ありながらも、増加傾向に転じています。少子化だと思いこんでましたが、最近はそうとも言い切れないようで。少子化に反転の兆しあり、ということなんでしょうか。
 それから、死亡者数の増加ですが、高齢化が進んでいるとはいえ、医療技術の進歩により、死亡数は減少傾向にあるものと思っていましたので、増加というのは意外な結果でした(単に私が無知なだけですけど)。
 そして、死亡>出生という結果には驚きました。いくら少子化が進んでいるとはいえ、日本の人口はまだ増え続けていると思っておりましたが、2005年で初めて(統計上)逆転したようですね。
 
 これらの結果をグラフで見てみると、こんな感じになります。みなさんの想像は当たってますか?
 
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 この統計には結婚・離婚の件数も出ており、最新の結婚件数は726,106件で前年より微増、離婚件数は251,136件で昨年より微減となっています。経年変化では、結婚件数・離婚件数ともに緩やかに減少傾向にあるようで、特に離婚件数は平成14年をピークに減少傾向が強まっているようです。
 
 草食男子とか、婚活ブームとか、熟年離婚とか、社会の中ではいろんな言葉が飛び交っていますが、実際に数値をじーっと見ていると、そうだなぁと感じることもあれば、ちょっと違うんじゃないのと思うこともあります。たまにはリアル数値をじっくり見てみるのもいいですよ。。。

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