【100円】 100円コンビニは、コンビニかスーパーか100円ショップか
近所に見慣れない配色のLAWSONができ、以前から気になっていたのですが、昨日前を通ったので立ち寄ってみました。「LAWSON STORE 100」という看板が示すように、LAWSONが展開する、【100円】コンビニです。ふーん、100円ショップのコンビニ版か…と思ったら、ちょっと違うようですね。
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店内に入ると、100円ショップとは異なることがすぐに判ります。まず目に入るのは、キャベツにネギにニンジン…などなど野菜にはじまり、お肉や総菜など、スーパーの品揃え。それらの値段はすべて100円(一部例外あり)です。コンビニの定番であるおにぎりや弁当もあります。弁当はさすがに100円じゃなかったですが、それでも300円と格安。店内を見渡すと、生鮮食品、加工食品、飲料に菓子など、食品系が中心で、店の奥には雑貨もあります。
食品スーパーに比べれば、品揃えという点では見劣りします。でもすべて100円という明快さと、基本的な食材が揃っているということで、コンビニ同様の便利さで、コンビニにはない生鮮食品を提供してくれます。都会の忙しい主婦や単身者、学生などにはありがたい存在なのかもしれません。ただ、よくよく見ると、コンビニで見慣れたアレがない。そう、ATMとロッピーがないんです。
こうして考えてみると、弁当や加工食品、菓子、飲料といった食品系と、生活用品を中心とした品揃えに加え、金融機関のATMやチケット販売・公共料金の収納代行など各種サービスを行っているコンビニとは一線を画し、生鮮食品を扱うミニ・スーパーに100円ショップの機能を融合させ、24時間営業する新型コンビニが、LAWSON STORE 100ということになります。
現に売上げ構成を決算短信で見てみると、生鮮品・デイリー品が44%、グローサリー(加工食品や菓子、飲料など)が38%と主力で、雑貨品・日用品は18%にすぎません。売り方は100円ショップですが、売上げ構成比はまさに食品スーパーと見ることができると思います。
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調べてみると、LAWSON STORE 100は株式会社ローソンの連結子会社として運営されており、すでに全国で728店舗あります(2009年9月21日現在)。元々はSHOP99を運営していた株式会社九九プラスにローソンがTOBにより出資して77.76%の株式を取得することで子会社化。現在SHOP99も204店舗(同時期)ありますが、これらは順次LAWSON STORE 100への転換が進められている模様です。ローソンが全国で1万店に近い展開をしているのに比べればまだ小さいですが、LAWSON STORE 100は予想通り都心型の店舗展開を行っており、東京都で269店舗、神奈川県で115店舗と、この2都県で全店舗の50%以上を占め、かなりの集中的な出店攻勢をかけており、急激に浸透しているようですね。
95%以上が24時間営業。通常のローソンと近隣に出店しているケースも非常に多く、都会の忙しい生活スタイルに受け入れられているということでしょう。ただ最近ではイオン系スーパーのマックスバリューなどスーパーでも24時間営業を展開しているところもあり、競争は激しくなっています。
現在のコンビニが、文字通り便利さとサービスを提供するのに対し、LAWSON STORE 100は、生鮮食品を中心とした食品を主とし、よりスーパーとの競争に突入しています。加えて、同じコンビニという業態の中で棲み分けが図られていくのかどうか。今後が気になります。。。