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【2ヶ月】 実験記録〜栗を、2ヶ月間冷蔵庫に入れておくと、(A)熟成され風味が増す (B)発酵して腐る、どっちだ?

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 「今日、久しぶりに栗きんとんを作りました」と書けばいいものを、こんな大げさなタイトルにしてしまい申し訳ありません。でも私にとっては、この季節外れの栗きんとんに、ちょっとした発見がありまして。年の瀬の慌ただしい1日に、のんきに栗きんとんなんぞ作ってる場合かぁって感じですが、週末ということでご容赦を。

 栗と言えば、秋口の代表的な味覚であり、最盛期は9月の後半でしょうかね。私の近隣(と言ってもクルマで1時間くらいはかかりますが)の中津川は、川上屋とか、すやとか、栗きんとんの超有名店があって全国的にも名が通っているエリアですが、私はあくまで自家製にこだわります。今年はまずまずの収穫があり、9月は何度か栗きんとんを作りました。そんなとき、

「栗は冷蔵庫で【2ヶ月】くらい保存すると、熟成されて甘さが増し、一層おいしくなる」

 という情報を耳にし、ならばと、すぐに食べるぞ!今すぐ茹でるんだ! という欲望を抑え、収穫したもののうち、数十個を袋に小分けして冷蔵庫の片隅に押し込んだわけです。

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 それからというもの、冷蔵庫を開ける度に、まだかなぁと気になって気になって。根っからの食いしん坊なだけなんですが。ただひたすら待つ、というのは、実に忍耐のいることなんですね。途中、何度か「腐ってないかなぁ」と不安にかられましたが、何とか持ちこたえたようです。そしてやっと【2ヶ月】が経過し、今日、久しぶりに栗きんとんを作って、食すことができました(もっとも、作るのはぜーんぶ奥さんに任せちゃいましたけど)。

 作り方ですが、、、詳細は企業秘密でナイショです(何だそれ)。自家製ということで、市販のものよりは粗挽きにします。お店で買うものは、裏ごしをして、きめ細かで滑らかな舌触りにしてありますが、我が家はすり鉢に入れ、すり粉木でつぶすのみ。わずかに粒々が残るくらいにします。これを手抜きという人もいますが(笑)。私はこの方が栗本来の味がダイレクトに残って好きだと主張しています。

 それから、お砂糖は少量加えますが、それ以外は何も加えません。水もゼロです。もちろん防腐剤などの添加物はいっさいなし。いいでしょ。だって作ったらすぐに食べますから。しまった、これ、ナイショでした。

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 さて、前置きはともかく、問題の味ですが、これがニオイからして違います。栗独特のかおりが強く残り、期待がふくらみます。見た目は、秋口よりは少し黄色が薄くなり、ちょっと茶色っぽさが強くなった感じがしますね。そして、お待たせしました、肝心の味は、、、次回エントリーをお楽しみに…ってウソウソ…ズバリ「う〜ん、デリシャス!」まったくボキャブラリが貧しくて恥ずかしいですが、まさに風味が増したという感じで、栗本来の甘さと香ばしさが口の中に広がり、実においしさが増してるんです。絶対こっちの方がうまい! もしここに、小栗旬、じゃなかった、池田菊苗博士がいたら、絶対、「うま味が増してます!」って言ってくれるはず…なんのこっちゃ…ってことで、あの情報はホントでした。【2ヶ月】待った甲斐がありました。長かった〜! 熟成させるってのは、耐えるってことなんですねぇ。

 ということで、高校時代には料理研究部にも在籍した中村がお送りしました。。。
 
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 追伸:写真、添えておきます。
 うまくピントが合わなくて、
 全然おいしそうじゃないんですけど。

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