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【1兆7,316億円】 巨人ヤマダ電機の未来予想図(1)~新店舗に行ってみたら、あら、まぁ…

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 近所のヤマダ電機がリニューアルオープンしたというので、出かけてきました。混雑を嫌い、早目の時間帯がいいかなぁと開店時間に合わせて出かけたのですが、どうやら来店プレゼントがあったようで、駐車場からかなりの混み具合。少しクルマの中で待機して、開店直後の列がなくなるのを待って店内に入りました。リニューアルですから、店舗面積が広くなったわけではありませんが、入り口付近から、かなり雰囲気が変わったのに気づきます。

 レジには早くも長蛇の列ができており、まるでスーパーの特売日みたいな様相。見ていると、お客さんの多くは、洗剤やら箱ティッシュやら1.5Lのペットボトルやらを重そうに抱えています。それもそのはず、店舗のフロントラインには、従来は携帯やデジカメ、デジタルオーディオなどが並んでいましたが、リニューアルにより、化粧品やヘヤケア製品、ティッシュや洗剤などの日用品が並んでいます。「マツキヨみたい~!」と、いっしょに出かけた娘たちも驚いていましたが、それも一瞬、喜んでコスメコーナーに向かっていきました。

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 たしかにヤマダ電機=家電店というフレームは、徐々に崩れてきていました。出かけた店舗にしても、リニューアル前でもカー用品や理美容品、ブランド品などの取扱があり、家電店という枠にこだらわない商品展開の模索が見られました。これにより、今までとは違う客層の取り込みに力を注ぐんだという方針がよく判りました。しかし、あまり脈絡を感じさせる商品構成とはいえない印象で、これからヤマダ電機やどこに向かうんだろうかという迷いも感じさせました。

 で、今回のリニューアル。ブランド品やカー用品の大半は姿を消し、その代わりに日用品やコスメ、食品が所狭しと並んでいます。これに医薬品を加えれば、まさに最近のドラッグストアができあがります。だから「マツキヨみたい」なわけです。日用品やコスメ、お菓子や食品・飲料などの品揃えはなかなか充実しており、“ちょっと置いてみました”的な、中途半端な商品展開ではありません。本気でドラッグストア+家電品という新しいカテゴリーキラーを目指しているように見えます。

 ヤマダ電機は2004年度に専門店業界初の年商1兆円を突破、2007年度には【1兆7,316億円】まで売上げを伸ばし、まさに家電量販店の巨人に成長しました。独自のポイント還元戦略と徹底した低価格販売で躍進。続々と新店舗を配置し、売上を伸ばしています。その結果、家電量販チェーン店は再編の渦中にあります。ヤマダ電機としての狙いはどこにあるんでしょうか。ドラッグストアの領域を本気で取り込み、家電品に次ぐ第二の柱にするつもりなのでしょうか。

 巨人の、次なる一手が気になります。。。

  ※巨人ヤマダ電機の未来予想図(2) も是非ご覧ください
  ※巨人ヤマダ電機の未来予想図(3) も是非ご覧ください

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