【1,428万台】 我が家が地デジに移行しない、それなりの理由
テクネコさんが「アナロ君は、ここにもいるよ」というエントリーで書かれている、デジタル放送の件。我が家もまだアナログ一家です。PC環境はそれなりに整備しているつもりですが、テレビはまだデジタル化に踏み切れていません。
理由は2つあります。
- 現在使用中のテレビ(SONY製36インチのブラウン管モデル)が、アナログテレビの中では高性能で、まだ十分に現役。なので、今すぐに、これを処分する気になれないこと。
- 近隣の高層マンションによる電波障害のため、我が家はケーブル利用による地上波の視聴を強いられており、もし地デジ化したとき、屋根上に敷設したアンテナに、ちゃんとデジタルの電波が届くのか不安であること。
なーんていう、(我が家的にはちゃんとした)理由があるのです。
デジタルに移行しない人には、それぞれに、それなりの理由がある …と思うんですよね。
社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)が昨年11月に発表した試算結果によれば、2011年7月のアナログ放送終了時点で残存するアナログTV台数は3,543万台で、そのうち【1,428万台】が、用無しとして処分されるとしています。全世界的に環境問題が叫ばれている時に、日本全国で一斉に、一瞬にして、かつ大量に、まだ使えるものを意図的に粗大ゴミに変えてしまうって、あまりに非現実的なことだと思いませんか。
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先日もめざましテレビで、つよしくん(SMAP)と民放の女子アナsが地デジのPRをしていましたが、ちょっと気になるのが、民放もNHKも、「地デジはいいぞ!」ってPRはガンガンするけど、残される「アナログテレビ」対策について表明しているテレビ局はどこにもない(わたしが見たことがないだけ?)ということです。明確な対策を発表してくれない政府もどうかと思いますが、放送局側も同じかと。
これはうがった見方かもしれませんが、政府ももちろん、ちゃんと考えているけれど、今、それを公開すると、地デジ推進に水を差す可能性があるから、言わないだけなのかもしれません。もし、もしもそうだとしたら、それって、ちょっと卑怯じゃんね。
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アナログテレビ向けの低価格・地デジチューナーの開発ニュースが、散見されるようになっています。
▼NECエレ、アナログテレビ向けの低価格な地デジ受信用システムLSIを開発
▼マスプロ電工、アナログTVでデジタル放送が受信できるデジタルチューナー
私は、テレビ放送のデジタル化に異論を唱えるつもりはまったくありません。地デジの良さを認めているし、その恩恵も受けたい。あとは、負の遺産をいかに残さないようにするか。技術的な解決の道は開かれつつあります。こーゆーときにこそ、政治決断ってやつをしてもらえれば…と思うだけに、余計に歯がゆさを覚えます。。。