Twitterがバカ発見器になる理由を考えてみた
最近、Twitter上での発言がきっかけとなって吊し上げられる人が増えています。
細かいものも合わせれば今年で既に両手では足りないくらいの事例が出たのではないでしょうか。
一つの事例が完結する大まかなフローは下記の通りです。
・Twitterで犯罪または苦言をツイート
・第三者による発見
・2chの火力のある板にスレッドが作成される
・スレッドのパート化
・発言者および関係者のTwitterないしブログが炎上
・発言者の所属組織への追及が開始
・Web系のニュースサイトにて配信
・発言者の処分・謝罪・逃亡
バレたらアウトな事を本当にしていたならばそれは単なる因果応報。
なのでこのフローについてこの記事で一切触れるつもりはありません。
今回はこのフローが始まる原因。
何故Twitterでそんなデリケートな発言をしてしまうのかについて考えてみたいと思います。
私の思う原因は1つ。それはひとえに利用者のITリテラシーの低さでしょう。
これは更に3つのパターンに分類可能です。
1.オープンとセキュアの区別がつかない
どこに書き込んだものがみんなに見えるのかがわかっていないということ。
日本でTwitterに先駆けて流行したサービスとしてSNSがあります。
5年前くらいだとmixiとGREEが2大SNSとして認識されていました。
ポイントは、双方がログインを要するセキュアネットワークだということ。
ここで日記を書いても、ログインの壁があり、更に友達フラグが立ったユーザにしか見せない設定も可能という2枚の壁に守られています。
対して、Twitterの通常のツイートはGoogle検索にもひっかかるオープンな書き込み。
SNSのようなものだと理解していては、自分の書き込みがデフォルトではダダ漏れになっているという事にそもそも気付くことすらできないのでしょう。
2.TwitterAPIとメールの本質的な区別がつかない
自分が書いているのがメールなのか、ツイートなのか、DMなのかの区別ができていないということ。
スマートフォンの普及に伴い、多くのアプリケーションが開発・リリースされてきました。
中でもTwitter向けクライアントは軽く10を超えるくらい存在し、友達に対するツイートの操作も簡単です。
ここでのポイントは、「@ユーザ名」で発信されるmentionとDirectMessageの区別が存在するということ。
前者はオープンでダダ漏れ。後者はメールに近い、セキュアな使い方が可能です。
3.リンクを辿って自分の正体がバレる危険性に気付いていない
Facebookの台頭により、日本でも自分の正体を明らかにした上でのWebコミュニケーションが広まりつつあります。
ところで、自分が登録した様々なサービスをせっかくだから連動させたいというのは誰しも思う事。
Twitterのプロフィールに自分の他のSNSのIDを記載している人も多いのではないでしょうか?
このゴール地点に自分の本名や所属を明らかにする情報があると有事の際は大変。
Twitterで不謹慎な発言
↓
Twitterプロフィールから他SNSのIDが発覚
↓
それらSNSからその人の個人情報が発覚
と、なんとも芋づる式な捜査が始まります。
本人は「Twitterは匿名だから別にいいや」と思っていても、
実は本名出して発言しているのと変わらない状態であるという事に気付いているか。
そこが問題です。
以上、つらつらと考察してきましたがこれらの対策は一つだけ。
「秘密は自分の中だけにしまっておけ」ということです。