もうこれしかない。知っている人間の評価のみ「口コミ」として認識する
"自演"による口コミの信頼低下
最近、食べログのレビュー業者の存在が大きな話題となりました。
株式会社カカクコム - 企業情報 プレスリリース
本日、一部の報道機関により、弊社運営サイト「食べログ」での不正業者による営業行為に関する報道がなされました件で、数多くの 報道機関よりご質問を頂戴しておりますため、当社より補足情報を含めご説明いたします ...
Webの発展により、消費者は企業の発信する情報を一方的に受け取る事をやめ、誰もが感じた事、本音を発信できるようになってきた昨今。
しかしながら、顔が見えないことの裏をついて「消費者を装った」評価が横行してしまった事が今回の事件の根本原因となりました。
口コミに再び信頼を取り戻すものは何か
これからのレビューの在り方は、一旦従来の「口コミ」のレベルまで起点を戻す事になるのではないかと思います。
どういうことか。
顔の見える、知っている人の評価こそ正当なものと一人ひとりが判断し、自ら選択してゆくという道です。
幸い、Webの発展は同時にこれら個々人にとっての"信頼"に足る、人を近づけるプラットフォームの普及にも大いに役立ってきました。
それは例えば「実名登録されたFacebook」であり、「卵アイコンでないTwitter」です。
この、リアルをベースとしたWeb上の繋がりがこれからの情報の真偽・価値判断の一つの基準になると考えられます。
1.○○という店はここにあり、こんなサービスを提供している
2.その○○という店の評判がいいらしい。XXX人が評価している
この2ステップに新たな指標が加わるということです。
3.そして、その評価者とは△△さんや□□さんだ
ここまで知ることで、ある人の中では真偽の検証が完了するでしょう。
そして、その検証結果は間違いなく正解に近い、少なくともそれを信じた自分に嫌悪感を抱くものではなくなるはずです。
これらが今後普及するであろう「リアルをベースにした本当の口コミ」になるべきかと思います。
何故なら、そこには情報の発信者の責任と、受信者からみた発信者への信頼が等しく存在するから。
本当の口コミに対応を始めたWebサービス
従来型の顔の見えない口コミに課題を感じてか、既にこの本当の口コミに対応したサービスが見え始めています。
キーポイントになっているのはやはりFacebook。
もう1年半も前に、サイト滞在時間でGoogleとYahooを抜いて世界一になっています。
滞在時間でFacebookがGoogle、Yahooを抜き首位に【湯川】 : TechWave
例えば、「食」の分野においてはタイムラインに流れてきた「foodstoQ」というサービスが気になりました。
foodstoq | いいお店は、さがす前に聞く
foodstoQ(フードストック)はいいお店の情報を友達とシェアできるグルメサービス。 友達に「聞いて見つかる」信頼のお店探しが可能です。 ...
プロモーションムービーを見ると、利用シーンが目に浮かびます。
友達は目の前に居ないけれど、どこでも友達の薦めるお店を知ることができる。
懐疑的になる必要のないレビューを求めるニーズを汲み取った次のステップのサービスのようです。
まもなく公開ということで、新しい口コミの正解になってくれるかどうか。
見守ってみたいと思います。