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障害は会議室で起きているんじゃない、サーバルームで起きているんだ!!

Web証券2.0の姿とは?

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最近、大手証券会社の参入などオンライントレーディング証券の市場は、価格競争を中心に熾烈な争いになっております。
私が利用している証券会社も6月より手数料が安くなるとの通知が来ました。
大手が手数料を下げて参戦してくればそれに合わせて手数料を調整してくるので手数料でみればどこの証券会社を利用してもそれほど大差はないのかもしれません。

そんな中、5月12日からスタートしたGMOインターネット証券が多少気になっております。
ここは他の証券会社と大きく異なる点として株売買のAPIを公開する点が一つあります。
そのAPIを使えば自分で売買ソフトを作ることができるようです。
企業の財務情報や株価情報までもAPIで公開されるかわかりませんが、もし公開されれば独自で株フィルタリングソフトもつくれ、自動的にあるトリガーで株を売買できるかもしれません。
個人的には売買だけのAPIだけで終わらず、情報も提供していただけたら乗り換えようかなと考えております。

そのようなAPIを含めシステムのオープンソース化など非常に思い切った行動をGMOインターネット証券は試みていると思います。
どんなことでも言えるかもしれませんが後発は何かしら差別化できるようなことをしなければ市場に参入するのは難しいでしょうね。

GMOインターネット証券はこのAPIを提供する目的の一つに単純に株売買ソフトを作らせるだけでなく、株価を分析するサイトや株関連のコミュニティサイトなどと連携して窓口機能を提供することかもしれません。
最近、女性を限定にした株式講座があるくらい、株に興味を持っている女性は多いので女性向けのポータルサイトなどと提携しそのサイト内のサービスとして展開することも考えられますね。
利用者にとってもいくつもIDやパスワードがあるのは面倒な世界ですから、自分が定期的にアクセスするサイト内にサービスが連携されることは望ましいことでしょう。

このような形で展開できればGMOインターネット証券側もサイトへのアクセス負荷が分散されることになるのでAPIでやり取りする出入り口を中心にシステムにコストをかければよいかもしれません。より低コストの運用につながるかもしれません。

私の個人的な見解としてGMOインターネット証券は、BtoCで本格参入するよりBtoBtoCで本格参入したほうが面白いのではと思います。
最初のBはGMOインターネット証券で真ん中のBは提携サイトです。証券取引法上で問題があるのかはわかりませんが。

これから新しい形でWEB証券2.0時代が到来しそうですがどのような姿で展開されていくんでしょうか。注目して見るのもよいかもしれませんね。

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