サン・マイクロシステムズのダン・ミラーです。これから約1週間、オルタナティブ・ブログの場を借りて、変革に挑戦する「次世代ITリーダー」について日ごろ考えていることを書いていきたいと思います(ただし、実際にはサンのスタッフが翻訳をしてくれています。ご容赦ください)。
私がサンに入社したのは1988年10月10日で、最近18年目を迎えました。私がサンを選んだのは、リスクを取る会社を体現していて、まだ設立から日が浅いのに業界を変える力を秘めていたからです。
ただ、個人的なことを付け加えれば、親しい友人がサンで働いていたことも1つの理由になっています。また、私にとってスコット・マクニーリは非常に興味深い人でした。ぜひ、その下で働きたいとも考えていたのです。
この17年間、サンはさまざまな偉業を達成し、ときにはあまりうまくいかないこともありましたが、私の目から見て、退屈だったことは一度もありませんでした。
サンは、伝統的な企業においてというよりは、日本でいえば、楽天のような新しい会社において、より大きな成功を収めています。彼らのリーダーやITリーダーというのは、これまでとは違った考え方を持っているのだと思います。
サンはもちろん新しい技術を引き続き提供していきますが、やはり新しい技術を受け入れてくれる新しい考え方を持った新しいリーダーが必要なのです。
シリコンバレーにおける私の経験ですが、新しいことに挑戦し、それによって報われたITリーダーたちをたくさん見てきました。ただ、日本の多くの企業や、米国であっても伝統的な企業においては、「もし失敗すれば、それによって罰せられてしまうのではないか」と心配する傾向が見られます。
一方、政府に目を転じると、日本でもオープンソース化や郵政民営化に真剣に取り組む意欲があるのは興味深いことです。
私が言いたいのは、サンとしてはもちろんやるべきことをやっていきますし、政府もやるべきことをやってほしいのですが、最終的に重要なことは、ITリーダーが新しい技術をどんどん取り入れていくことです。それがなければ何も実現しないのです。
明日からは、リスクを取ることを恐れない、新しい考え方を持つITリーダーについて書いていきたいと思います。