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IT業界を四半世紀見てきたジャーナリストのこだわりコラム

« 2007年11月13日

2008年5月29日の投稿

2008年12月28日 »

 半年ぶりの更新です。ITとは関係ないですが、ちょっとビビッときた話があったので、書き留めておきます。

 一昨日(日本時間では昨日)の大リーグ、マリナーズ対レッドソックス戦。イチロー対松坂の勝負は、イチローが2安打して「やっぱりダイスケから打つヒットはうれしい」と言ったそうな。昨年、12打数1安打3三振と抑え込まれていただけに、正直な気持ちが出たんでしょう。

 ただ、投打だけでなく、そんな両者の熱いぶつかり合いを物語るエピソードを、本日付けの日経新聞が報じていました。それによると、1回に2塁打で出たイチローが次の打者の送りバントで3塁へ進もうとした際、松坂はイチローを刺そうと必死のフィールディングで3塁へ送球したとか。

 結局、イチローはセーフ。記録は犠打野選となりましたが、あとのイチローのコメントにビビッときてしまいました。
 「今まで大リーグで8年間、あのタイミングで投げてきたピッチャーはひとりもいなかった」

 これをして新聞記事では、自分を刺しにきたライバルの高い守備力をたたえながら、イチローはどことなく満足げだった、と結んでいましたが、このイチローのコメントは実に味わい深い!
  まさしくモチベーションの高いプロ同士の、ほとばしるような激突を感じさせてくれました。これこそ本当の「カッコいい!」です。

 そして、このワンシーンに凝縮されているのが、「真剣に仕事をする」ということではないか……そんな気がしました。
 いやいやイチローや松坂だから……と思ったら話はそこで終わり。要は、真剣に仕事をする“土俵”へいかに自分を上げるか、が大事なんでしょうね。

 昨日のこのゲーム、取材先でちょこっとテレビを覗く機会はありましたが、このシーンをライブで観ることはできませんでした。
 ぜひ、録画を観たい!

Isao Matsuoka

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『ITmedia エグゼクティブ』(アイティメディア発行)編集委員。ビジネスおよびマネジメントの視点に立ったIT活用を追求しています。

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