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今日の朝日新聞『天声人語』に、「感情労働」という言葉が最近聞かれるようになったとありました。自分の感情をひたすら押し殺して、相手に合わせた態度と言葉で対応するという厳しい自制心を求められる仕事のことだそうで、「肉体労働」や「頭脳労働」に並ぶ言葉だとか。その背景には、身勝手がはびこり、多くの人が「堪忍袋」の酷使を強いられている社会の歪みがあるようです。
感情労働……この言葉を聞いて、ある中堅企業の役員を務めている友人がしみじみとこう語っていたことを思い出しました。
「仕事ってのは、どこかの会社のキャッチフレーズにあるように“夢をかたちに”っていう気概を持ちたいもんだが、うちの実態は“無理をおカネに”だな。とりあえず、そこをなんとか、ってのが口ぐせになっちゃって……」
これも立派な感情労働ですよね。でもこの中堅企業の仕事は、肉体も頭脳も酷使しているようです。結局、労働にはどれも欠かせないということでしょう。
それにしても「無理をおカネに」って、思わず頷いてしまう人が多いのでは?
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