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ウェブ版ロサンゼルス・タイムズでちょっと興味深い記事を見つけた。米国のマクドナルドが、消費者が店内で食事をしながら楽しめる、ショップインTVチャンネルをローンチしたという。その名もマックチャンネル。

このマックチャンネルだが、すでにロサンゼルス、サンディエゴ、ラスベガスなどの地域にある800店舗のマックでテスト配信されているとのことで、1ヶ月に1800~2000万人の消費者が視聴するだろうと予測されている。また、すでにマクドナルドは本格的な導入も視野に入れており、今回のテスト配信の評判が良ければ、数ヶ月以内に全米に展開する計画だという。もし実現すれば、本格的なデジタルサイネージとビデオ配信が融合したサービスが登場することになる。

配信されるコンテンツもスペシャルなものになるらしい。プログラムの内容は、ローカルニュース、スポーツ、映画の予告編、ドキュメンタリー、音楽などが中心になるということだが、特筆したいのは、個別の店舗毎に配信するプログラム内容をカスタマイズするという点だ。全ての店舗が同じプログラムを配信するのではなく、個別にプログラム内容を変えることができるという点は、かなり画期的な試みだと言えるのではないだろうか。また、ニュースなどのコンテンツについては、BBCアメリカとKABC-TVから供給されるということだ。

配信するプログラムは1時間サイクルで切り替わり、広告が流れる時間は1時間につき僅か8秒だけだと言う。また、その広告についても、マクドナルドの広告は1秒間流れるだけで、マクドナルドの幹部の言葉を借りれば、「マックチャンネルは、マクドナルドのためにあるのではなく、消費者のためにある」ということになる。

通常、店舗内には2台の40~46インチのモニターを設置し、70%の来店者が視聴できるとのこと。また、マックチャンネルなんかに興味がなく、静かに食事がしたいという消費者のために、「クワイエット・ゾーン」も設置してあるということだ。

全ての消費者が、ビックマックを食べながらビデオを見たいかどうかはさておき、新しいサービスとして話題に上がることだけは間違いないだろう。配信するコンテンツが、予定通り店舗毎にカスタマイズされ、なおかつ見ていて楽しい内容であれば、いずれはコンテンツを目的に来店する消費者も現れて来るはずである。

このプロジェクトに対するマクドナルドの狙いもそこにあるらしく、今回導入したマックチャンネルをきっかけに、約70%を占めるドライブスルーの売上を、少しでも多く店舗での売上に移行したいという希望を持っているようだ。

いずれにしても、このマックチャンネルが成功するかどうかは、コンテンツの出来にかかっていることは間違いない。成功すれば、もしかしたら全米どころか、日本国内の店舗にも導入される可能性だってあるのかもしれない。また、いま一つ普及しないデジタルサイネージの分野にとっても、今回のマクドナルドのプロジェクトは興味深いはずである。本格的なデジタルサイネージとビデオ配信が融合したサービスが登場するかどうかという視点からも、今後の展開を見守りたいところである。

※ 出典元記事 ⇒ http://lat.ms/pr6zVa

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itoman

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伊藤 靖

伊藤 靖

株式会社リトルウイングス代表取締役。
青森県弘前市出身。大田区蒲田在住。
企業のメディア戦略、コンテンツ戦略、モバイル戦略の構築と実行をサポートするサービスを提供しています。

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