« 2008年3月18日

2008年3月19日の投稿

2008年3月20日 »

ビムーブが6月にα版として立ち上げる予定の「ビムーブLIVE」という動画配信サイトは、ライブ動画という新しいジャンルの動画を配信します。すでにライブ動画コンテンツに関しては集め始めていて、4月頃から少しずつですがサイト上で配信して行く予定です。

ライブ動画というのは、その言葉の通りライブ演奏を撮影した動画を言います。ライブ動画が視聴できるサイトは別に珍しくもありません。一時はYouTubeで一流アーティストの秘蔵ライブをたくさん見ることができましたし、最近ではインディーズ系バンドが自分たちのライブ映像をたくさん投稿しています。

ビムーブが配信するライブ動画と、今までの既存のサイトが配信していたライブ動画とどこが違うのかというと、一つは動画の画質にあります。ハイビジョン・カメラで撮影した映像を、H.264(ファイルの拡張子は.mp4)規格で配信することができます。ただ、この画質のクオリティに関してはYouTubeもニコニコ動画も対応し始めていますし、他の動画共有サイトも同じように対応してくるものと思われます。よって、時間がたてば当たり前になるものと考えています。

実は、ビムーブのライブ動画にはもう一つ特長があります。それは、撮影のクオリティが他のサイトと違うという点です。簡単に説明すると、今までの動画共有サイトで見ることができるライブ動画というのは、ほとんどがステージ正面にカメラを設置して、カメラ1台で撮影した映像を動画にしたものです。プロが撮影した映像ではありません。もちろん、それでも演奏が素晴らしければ十分かもしれませんし、実際そうしたライブ動画もありますね。

ビムーブのライブ動画は、3~4カメを持ち込んでプロが撮影し、さらにプロの編集の手を加えた映像を動画として配信します。つまり、DVD並のクオリティのライブ動画を見ることができるわけです。それも、あまりテレビなどのメディアが取り上げない、ニッチなジャンルのライブ動画を見ることができると思います。

問題となるのはコストです。普通、3~4カメを持ち込んで撮影し、それを編集までするとしたら、軽くウン百万円の世界です。ビムーブには、1つのライブ動画作成にそんな膨大なコストをかけられる余裕はありません。

そこで、ビムーブはこの撮影・編集のコストをできる限りギリギリまで下げる工夫をしています。それと、カメラを3~4台も持ち込むことを許可してくれるライブハウスやクラブも限られます。この問題も、ビムーブ独自のネットワーク使って解決できる目処が立っています。

アーティストの「生きている証=ライブ」を、少しでも多くライブ動画として配信できたら良いなと、日々考えをめぐらしています。

itoman

« 2008年3月18日

2008年3月19日の投稿

2008年3月20日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

伊藤 靖

伊藤 靖

株式会社リトルウイングス代表取締役。
青森県弘前市出身。大田区蒲田在住。
企業のメディア戦略、コンテンツ戦略、モバイル戦略の構築と実行をサポートするサービスを提供しています。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のコメント
最近のトラックバック
カレンダー
2012年12月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
itoman
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ