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独立して個人事業主として働いたことは過去にもあったが、ちゃんと起業するのは今回がはじめて。去年47歳ではじめて会社を作ったのだが、起業する年齢としては当然平均を上回っている。

ところが、実際に調べてみてわかったのだが、実は40代で起業するケースが一番多い。2005年発表のちょっと古いデータだが、2004年の平均開業年齢はなんと42.6歳。しかも年々上がっているではないか。ということは、47歳という年齢は確かに平均年齢は超えているものの、あながち考えられないことではないとも言える。ちょっと安心。

《平均開業年齢の推移》※出所:国民生活金融公庫

    * 1990年………38.9歳
    * 1993年………39.2歳
    * 1995年………39.7歳
    * 1997年………39.6歳
    * 1999年………40.9歳
    * 2001年………41.8歳
    * 2004年………42.6歳

起業する平均年齢はいいとして、それじゃあ起業するに一番良いタイミング、起業適齢期って何歳なんだろう。これまた、47歳でないことだけは自信を持って言える。やっぱり若ければ若いほど良いのだろうか。確かに、やり直しがきくという意味では若い方が良いのかもしれない。20代であれば、失敗したとしてもあと2回はチャレンジできそうだ。30代でも最低1回はやり直しができそう。

ところが、40代となるとそうはいかない。はっきり言って崖っぷちだ。失敗でもしようものなら、その後仕事が見つかるかどうかわからない。住宅ローンに子供の教育費と、まだまだお金がかかる。あとがないだけに必死。でも、考えてみればこの必死さが40代で起業する場合の魅力かもしれない。それに、20代からため続けてきたパワーが一気に全開モード。意外に爆発力があったりする。オヤジ起業は結構侮れないと、自分なりに40代での起業を分析している。

そう考えてみると、年齢ってあまり関係がないのかもしれない。抑えることができない、起業したいというどうしようもない感情の昂ぶり、それが重要な気がする。体力も重要な要素だ。20代でも、体力のない人間に起業は向かない。逆に40代でも50代でも、気力と体力が続けば起業適齢期と言っていいかもしれない。

今回起業してみて感じたことは、日本は起業するのが大変だということ。もっと起業をサポートするシステムが整備されないと、40代や50代で起業するケースは増えないと思う。起業適齢期を逃さないための施策がほしいです。

itoman

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プロフィール

伊藤 靖

伊藤 靖

株式会社リトルウイングス代表取締役。
青森県弘前市出身。大田区蒲田在住。
企業のメディア戦略、コンテンツ戦略、モバイル戦略の構築と実行をサポートするサービスを提供しています。

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