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アップルのiTunes Store独り勝ちといった状態が続いている音楽配信サービス業界ですが、ここに来て強力なライバルとなりそうなサービスが続々と登場してきました。
1つは米国の小売業界最大手ウォルマート・ストアーズがはじめた音楽配信サービスです。ウォルマート・ストアーズがはじめたサービスの特長は、何と言ってもDRMフリーだということです。違法コピー防止がついていないため、利用者は何度でもダウンロードした楽曲をコピーして再生することができます。
しかもインディーズではなく、Universal MusicやEMIなど、大手レーベルの楽曲を256kbpsのMP3フォーマットでダウンロードできるという点が評価できます。また、今後さらにラインアップを拡大していく計画らしく期待が持てそうです。それと、価格が安いです。1曲当たり94セントで、アルバムは1枚9.22ドル。さすがウォルマート!
もう1つ注目したい音楽配信サービスがあります。RealNetworksとMTV Networksが提携して設立した新会社Rhapsody Americaがはじめる新しい音楽配信サービスです。この新しい音楽配信サービスは、RealNetworksの音楽配信サービス「Rhapsody」とMTV Networksの音楽配信サービス「URGE」を統合したサービスになるということです。
中でも私が一番注目しているのは、携帯電話向けのサービスにVerizon Wirelessの「VCAST Music」を利用するという点です。この新しい携帯電話向けの音楽配信サービスでは、携帯電話から購入した楽曲のコピーをパソコンに転送したり、パソコンで購入した楽曲を携帯電話に転送する機能を提供するということです。携帯電話を利用した音楽配信サービスが、本格的にブレークするきっかけになるかもしれません。
個人的にRhapsodyも気に入っているサービスだったので、iTunesにかなり水をあけられてしまった新生Rhapsodyがどこまで巻き返せるのか注目しています。音楽配信サービスが今後も発展して行くためには、iTunesに対抗できる強力なライバルの出現が必要だと思っていたので、ウォルマート・ストアーズとRhapsody Americaの新サービスには、その役割を期待したいところです。
それにしても、アップルといい今回のウォルマートといい、音楽業界をリードしているのはもうレーコード会社じゃないんですね。今回改めて再確認させられました。
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