« 2007年2月26日

2007年2月27日の投稿

2007年3月2日 »

ネットの世界だけで、社会的な営みや人間同士のコミュニケーションのすべてが完結してしまうとは考えにくい。ミクシィで、オフ会と称されるリアルな世界での会合が頻繁に開かれるのも、ユーザーがネット上での関係以上のものを求めているからだと考えられる。

実際、ミクシィ以外のSNSでも、ユーザー同士の交流が活発になってくると、自然発生的にオフ会と同じような会合が開かれるようになるという。リアルな世界での交流が始まるということは、ある意味でSNSが活性化してきた兆しだと考えることができそうだ。

SNSにおけるリアルな世界での交流は、何もオフ会だけではない。音楽を扱っているサイトであれば、ユーザーを集めての限定ライブ、映画を扱っているサイトであれば、同じく試写会などもオフ会の一種だと考えていいだろう。

特化型のSNSは、登録しているユーザーの目的がはっきりしているだけに、リアルな世界での交流が生まれやすい。このリアルな世界での交流だけは、運営者側が意図的に仕掛けてもいんじゃないかと最近思っている。日記やコミュニティに投稿することを煽るよりも効果がありそうだし、ユーザー自身が期待している可能性も高そうだ。

実は、3月に50人限定のfaamライブをやるのだが、応募したところあっという間に売り切れになってしまった。ファンにしてみれば、好きなアーティストのライブがオフ会のようなものなんだろう。実際、ファン同士は、ライブで好きなアーティストの情報を交換し合うことが多いらしい。

運営する側にしても、アーティストを通してユーザーと触れ合うことの意味は大きい。どんな人たちがユーザーになってくれているのかがわかるだけでも、ライブを開いた意味は大きいというものだ。今後は、毎月1回の頻度で定期的に開催して行く予定だ。

ライブだけがオフ会の代わりじゃない。学術的なテーマを扱っているSNSであれば、シンポジウムのようなものだっていいだろう。開催する頻度も、半年に1回や1年に1回だって効果はあると思う。大事なことは、運営者側が、リアルな世界で交流が始まるきっかけを作ってあげることだ。

実際、異業種交流会や勉強会のような、リアルな世界での交流ありきのSNSも最近では珍しくない。SNSを報告・連絡・相談のためのツールとして使い、深い議論や意見交換はリアルな世界で行うというものだ。リアルな世界ですでに実績のある会員組織をそのままSNSに移行しているため、ユーザーの利用率が高くなるという傾向が出ているらしい。

ただ、そうは言っても、リアルな世界に出てくるのが嫌なユーザーだってたくさんいる。あくまでも無理強いすることなく、バランスを取りながら運営することがポイントになりそうだ。

itoman

« 2007年2月26日

2007年2月27日の投稿

2007年3月2日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

伊藤 靖

伊藤 靖

株式会社リトルウイングス代表取締役。
青森県弘前市出身。大田区蒲田在住。
企業のメディア戦略、コンテンツ戦略、モバイル戦略の構築と実行をサポートするサービスを提供しています。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のコメント
最近のトラックバック
カレンダー
2012年12月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
itoman
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ