« 2006年7月19日

2006年7月20日の投稿

2006年7月21日 »

SNSの本質とはコミュニケーションにあります。イントラネットやB2Cサービスとマッシュアップされることで付加価値を生むとはいえ、SNSが存在する意義がコミュニケーションにあることは疑いようのない事実です。SNSを構成する①プロフィール情報②人間関係③コミュニテイ④日記の4つの基本機能も、すべては円滑なコミュニケーションを実現するために用意されているものだと言ってもいいでしょう。

実は、ブログとSNSの違いもここにあります。ブログには、SNSのようなコミュニケーションを促進するための機能が用意されていません。せいぜい、トラックバックを張ったりコメントを残すだけ。個人が情報を発信することができるという点において、ブログはCGM(コンシューマー・ジェネレイト・メディア)にはなりえても、ソーシャルメディアにはなることは不可能です。情報を発信することはできても、コミュニケーションすることができないからです。

ビジネスSNS導入の現場に身を置く人間として、SNSの本質がコミュニケーションにあるということを、今さらながらですが再認識しています。

理由は、イントラネットやB2Cサービスに組み込まれたマッシュアップ型SNSの導入が進む一方で、SNSの持つコミュニケーション機能だけに着目したピュアなSNSの導入がここに来て増えてきているからです。特に、社員が1,000名を超える規模の大企業では、ピュアなSNSに対するニーズの方が圧倒的に多い。

大企業の場合、組織の垂直化が進む一方で、横の組織間同士が上手くコミュニケーションできていないという弊害が生まれているようです。組織という一つのコミュニティが出来上がってしまったせいで、コミュニテイ(この場合は組織のことを言います)内では上手くコミュニケーションがとれていても、コミュニティ同士のコミュニケーションがとれなくなってしまっているという問題が浮き彫りになってきているのです。

つまり、会社という大きなコミュニティの中に、組織という小さなコミュニテイがたくさん存在し、その小さなコミュニティ同士が上手くコミュニケーションできていないという現象が生まれているわけです。そして、コミュニケーション活性化のためのブレイクスルーとしての役割が、ピュアなSNSに求められている。

コミュニケーションを活性化するためだけであれば、何もマッシュアップされたSNSである必要はありません。ピュアなSNSで十分です。むしろ、ピュアなSNSの方が向いていると考えることができます。

少し前までなら、コミュニケーションを活性化するために大企業が真っ先にとっていた行動といえば、組織変更・改革がお決まりのパターン。組織の関係を変えればコミュニケーションはよくなる、といった妄想に支配されていたのです。ところが、組織の関係を変えたからといって、コミュニケーションが活発化するはずがありません。

コミュニケーションを活発化させるためには、ちゃんとした仕掛けが必要です。そして、それがSNSです。ピュアなSNSに対する、大企業の期待は切実なものがあります。コミュニケーションが、経営の重要な課題になっていることの表れです。

コミュニテイ同士のコミュニケーションが、ソーシャルメディア創造のための第一歩なのかもしれません。

------------------------------------------------------------------------------

■ カーペンターズ:『Close to You』

中学氏の頃、「カーペンターズが好き」とは言えないような空気が漂っていたのを覚えています。ロックが最高の音楽だと信じていたあの頃、カーペンターズは軟弱な音楽だと思われていたからです。ロック=硬派。カーペンターズ=軟派。それが1970年代ロック少年のスタンダード。

そんな中学生の私が、仲間に隠れてこっそり聴いていたのがカーペンターズ。大好きでした!もちろん、『Now & Then』や『A Song for You』も好きでしたが、やっぱり『Close to You』。最近CMに使われたタイトル曲『Close to You』が有名ですが、私のお気に入りは1曲目の『We've Only Just Begun』。

音楽は、一瞬にしてあの時代に連れ戻してくれる魔法です。

Close



itoman

« 2006年7月19日

2006年7月20日の投稿

2006年7月21日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

伊藤 靖

伊藤 靖

株式会社リトルウイングス代表取締役。
青森県弘前市出身。大田区蒲田在住。
企業のメディア戦略、コンテンツ戦略、モバイル戦略の構築と実行をサポートするサービスを提供しています。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のコメント
最近のトラックバック
カレンダー
2012年12月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
itoman
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ