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ITの技術や方向性考え方について別の選択肢を追求します

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「中国外交」の間違い、ではないです。リンリンの死亡と石原知事の発言、胡錦濤国家主席の訪日に合わせて、なんか変だよなと思う事を投稿したいと思います。あまり政治に係わるトピックスを書かない方針なのですが、日曜日ですし、ちょっと発言したいなと思いまして・・・。ちょっと、長いブログになりそうですけど。

■パンダ■
上野の動物園は、「東京都上野恩賜動物園」が正式名で、東京都が事業主体です。管理者は、財団法人東京動物園協会で、この協会は多摩動物公園や葛西臨海水族館、井の頭自然文化園も管理しています。

動物園や水族館などは、野生動物の生態を紹介し、教育することにより、これらの動物が生きてゆける自然環境を保護していく必然性を理解するために、たいへん重要な役割を果たします。場合によっては、営利目的の動物園・水族館もあり、管理できていない団体では、周辺の環境への悪影響・汚染や、経営不振に陥ったときに飼育していた動物を死なせてしまったりと、問題も多いのですが、もともと、動物園や水族館は、図書館と同様に各地域に必要な施設だと思います。

動物園や水族館同士でも横の連携があり、希少動物の種の保護や人工飼育などを行ったり、学術的な交流も行っています。これらの存在のひとつとして、自然を探求する人たちを育てることもあります。特に、小さい頃に親に連れて行かれて、動物や自然に目覚めることもあるでしょう。

ジャイアントパンダは、現在は飼育に成功し、各国の動物園に貸し出されていますが、発見された当初は、希少生物、絶滅の危機に瀕した動物でした。これを生態系も含めて、しかも共産主義の国で、世界からの援助を受けて種の絶滅から救った、自然保護のシンボルなのです。そういったことを、石原知事は理解していない。石原知事には、自然保護やエコロジーの精神は持っていらっしゃらいないように思います。

重要なのはジャイアントパンダがかわいい、ということでしょう。もちろんレッサーパンダもゴリラも、キリンもライオンもシロクマもかわいい。でも、パンダは小さい子供でも、かわいいと思える形態ですね。黒と白のバランスが良くて、よくもまあ、神様がこんなものを創ったなあ、と思えるほど。最初はパンダかわいいで良いと思います。徐々に自然に興味を持ってもらうための第一歩としては、最適でしょう。3500万人いる東京経済圏に住む子供達に、ジャイアントパンダを見せてあげるのは、責務だと思います。

■石原都知事■
リンリンが死んだ時に、石原都知事が定期会見で 

「御神体じゃないんだから、いてもいなくてもいいんじゃないの。生きてるものは死ぬんだから。パンダだって死ぬだろうし。世界は狭くなったんだから、見たけりゃいるとこ行って見てきたらいい。」

と発言されました。パンダを御神体といった人もメディアもいっさいなく、自分のペットが死んだ時と同じように悲しんでいるだけなのに、人の感情を逆なでしています。3500万人の東京経済圏にいる子供達に、生きたパンダを見せてあげる、夢を与えてあげるのは、都知事の重要な責務だと思われます。

銀行新東京で、1500億円ほど穴をあけてしまったのは、やり方や実運用を無視した、むやみな実行力でした。以前は、歯に布着せぬ、タカ派的政治手腕で、よくやっているなと思っていましたが、東京へのオリンピック誘致あたりからおかしくなってきたように思います。

オリンピック誘致は、選手達に最高の試合の場所を提供することが目的なのではなく、この誘致に伴い、ぺんぺん草の生えているウォーターフロントの活性化と築地市場の移転をもくろんでいるように思います。東京が飽和状態になり、かつ、高層ビルがどんどん立つ中で、ウォーターフロントの土地などいまや不要でしょう。

一番の問題は、築地市場を移転させようとしていることで、これは都心に残る広い一等地を別のことに使って儲けようと思っているだけで、日本の食文化について、まったく考慮していないです。都心に市場があって、そこに都内の料理屋さんやレストランから、電車やバス、自転車、あるいは歩いてやってきて、最高の食材を手に入れられる築地市場は、絶対、あそこに必要です。

銀座には、世界最高のレストランや料理屋が軒を連ねています。銀座からなら、自転車や歩きで築地に買いに出かけられます。パリよりも市場の規模、位置、レベルが高いのではないでしょうか。食文化を育てる意味から、築地を移転させることは、大いに反対です。

■インド外交■
私はよく子供のサッカーと呼んでいますが、子供はボールにみんなが集まってしまう、へたくそなサッカーをしがちです。日本人はこの「子供のサッカー」に陥りやすいと思います。胡錦濤国家主席が訪日すると中国外交のことばかりに集中しますが、こういったときにこそ、他の国々との外交にも力を注ぐ必要があります。

BRICsのうち、特にインドは、日本に対して好印象を示してくれており、経済的にも中国に肉薄するほどの勢いがあります。ITを含み、中国と同程度かそれ以上の経済連携・工場誘致をすべきだと思います。テロ対策や海上安全保障などの、ちょっと刺激的な言葉だと、軍事的な連携は、最重要で進めていくべきか、と思います。

ただし、インドへの旅行などまだビザが必要だし、交流も中国ほどではないようです。

「インドの貿易額に占める日本との貿易の割合は約2.4%(第13位)、日本の貿易額に占めるインドの割合は約0.8%(第28位)となっている(いずれも2006年度)。」

外務省の「最近のインド情勢と日印関係(平成20年5月)」より

とあるように、まだまだ相互貿易の割合が少なすぎます。なるべく早く、双方とも5位以内に入るよう努力すべきだと強く思います。

経済的な競争からも地理的関係からも、中国をサンドイッチにできるインドは、日本にとって、とてつもなく重要なのです。

とおる

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高橋徹

高橋徹

現在サン・マイクロシステムズにて、様々なミドルウェア・ソフトウェアの販売推進・ビジネス開発を担当しています。旅行、食べ歩き、読書が趣味。

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