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ITの技術や方向性考え方について別の選択肢を追求します

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一介のITアーキテクトが、外交云々というのはおこがましいが、パートナーリングなどの仕事をしていると、この遠交近攻の計は、実際に役に立つので、なぜ日本政府はしないのかなと不思議に思う。

「遠交近攻」は、兵法三十六計の二十三計で、隣り合う国と戦い(現在では、経済競争でも良い)をする場合、遠くの国と同盟を結んで挟み撃ちのような形態に 持ち込み、隣国に勝利する、という計である。特に、隣国との力が均衡しているときに有用である。中国では、范雎(はんしょ:奏の政治家)の例から始まり、 三国志などでもよく使う、政治家にとっては、当たり前の手段だ。

現在、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、チャイナ)が、良くも悪くも世界経済の中で重要な役割を果たしているとき、国境を隣り合わせるロシアとチャ イナは、重要な外交相手であり、経済的な関わり合いも大きくなっている。しかし同時に、向こうの言いなりになってしまう可能性もある。こういった場合は、隣り 合っていないインドとブラジルとの連携も大切にしていき、一端ロシアやチャイナが硬化したときに、インドやブラジルから援助を貰えるように、普段から穏便な関 係を保っておきたい。

インドやブラジルでの農業や漁業に、科学的な技術貸与をし、できれば現地に大きな会社組織を作って運営したいものだ。農業や漁業はすでに個人や組合程度では 運営が成り立たなくなっている。しかし日本の場合、既得権益があるので、なかなか進まない。だから、日本は捨てるという判断もあると思う。鉱物資源や エネルギー資源はもとより、工業製品もインド・ブラジルで作ってもらう。Made in China と Made in India、Made in Brazil との戦いで、どこが安くて安全で、質の良いものを作るか、競争してもらえば、消費する側にとってメリットは大きい。

たとえば、GDPを考えたとき、日本対中国なら、すでに日本は負けているだろうが、日印対中国なら、日印が優位だ。そういった国際関係を作って、なにからなにまで、中国の言いなりになることを防ぐことが必要だと思う。

中国はよく(自分たち自身で言っているが)「龍」に例えられる。チャイニーズ・ドラゴンである。インドには、ベンガルタイガーがいる。中国が龍なら、インドは虎だ。さて経済上の「竜虎相搏(う)つ:ふたりの力の強い もの同士の戦い」が、繰り広げられるのだろうか。ちなみに日本人は猿に例えられるので、竜虎の間で、おこぼれを拾う猿が日本人ということになるのか。

■■■
特に IT 業界では、今インドはおそらく世界一のスピードで伸びている。中国にオフショアするより、インドにオフショアする事も常に考えておいてはどうだろうか。インドと何回も仕事をしているが、彼らに「空気を読ませる」ことはできないが、スペックさえちゃんと作れば、質のよい仕事をする。中国だって、「空気は読まない」ので、いっしょだ。しかも、重要なメンバーほど、突然別の会社に移って引き継ぎ無しなんてざらだ。

インド以外だと、東ヨーロッパもお勧め。特にJava 系ではチェコなんか有望だ。インドのIT 企業だと、5-10 人にひとりぐらいは日本語を話すひとがいたりするので助かるが、チェコだと英語が必要だ。

とおる

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高橋徹

高橋徹

現在サン・マイクロシステムズにて、様々なミドルウェア・ソフトウェアの販売推進・ビジネス開発を担当しています。旅行、食べ歩き、読書が趣味。

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