代替案のある生活:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 代替案のある生活

ITの技術や方向性考え方について別の選択肢を追求します

« 2008年2月5日

2008年2月6日の投稿

2008年2月7日 »

私も20代のころ、一応、SEだった事がある。「一応」というのは、所属が情報システム部で、そこのエンジニアだったから、というだけだからだ。正式な役職は、Information Systems Engineer (ISE) だった。プログラミングやシステムの導入をやっていたが、先輩からは、もっと上流工程を狙いなさい、と言われていた。

当時、ITのコンサルタントという業務自体がなかった、あるいは一般的でなかったけれど(えっ?いつ頃かって。くそ、80年代前半だい!)、上流工程がシステムを左右すると言われ、上流工程は上級のエンジニアの仕事だった。

現代は、業務が細分化、明確化され、プロフェッショナルになり、その上級の役職を今は「コンサルタント」と呼ぶのだろう。

コンサルタントの一番重要な業務は、経営者への提言だろう、と思っている。IT は、どんな企業にとっても、大きな武器になりうる。業務のうち、情報を取り扱う部分は、すべて IT 化が可能なはずだ。していないのは、経営者に想像力がないからだが、経営者にすべてを求めるのは、酷である。

これからは、財務・経理と IT 部門が経営者を補佐する両輪にならなければ、その企業は破綻する。そして、財務・経理も IT も、自社内の人的資源だけでは、短期間に的確な提案を経営者に出していくことはできない。だからこそ、コンサルタントが必要となってくる。コンサルタントに任せきるのではなく、財務・経理や IT 部の縦糸とコンサルタントの横糸との連携で、初めて企業の方針を左右できる提案とその実施が可能になる。

Torapapa_book_2 北添さん(というかトラパパさん!)の近著「SEからコンサルタントになる方法」は、そういった理想像の話以上に、コンサルタントの現実を明らかにしている。そういった現状を元に、どうしたら問題点を打破し、能率を高め、かつ、コンサルタントとして実行するべき、本道とその心得を書いている。すなわち、

 

 

 

 

  1. コンサルタントに憬れる SE にとっては、懇切丁寧に書かれた準備書である。
  2. 現在、コンサルタントをされている現役の方々にとっては、コンサルタントの基本を考え直し、修正し、正しい方向性を目指すためのガイドである。
  3. プロジェクトを推進している IT 部門の担当者にとっては、プロジェクトを依頼しているベンダーが、どういった問題に直面しているのか、再度、振り返って反省するための良質な材料である。
  4. IT業界に関与する人たちにとって、結局、IT業界の成功は、このコンサルタントと呼ばれている人たちにかかっていると考えるなら、ITの今を考えるための良書である。
  5. これから、IT業界を目指そうとしている若い人たちにとって、気持ちを引き締め、自己研鑽するための入門書である。
  6. これだけ誉めたので、一杯おごってください。

m(_ _)m

とおる

« 2008年2月5日

2008年2月6日の投稿

2008年2月7日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

高橋徹

高橋徹

現在サン・マイクロシステムズにて、様々なミドルウェア・ソフトウェアの販売推進・ビジネス開発を担当しています。旅行、食べ歩き、読書が趣味。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2011年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
daitaian
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ