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「ペッパーランチ」謝罪会見にみる、企業の「誠実さ」

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全国に店舗展開するステーキ店「ペッパーランチ」で食事をした人が、相次いで食中毒の症状を訴えていることが5日、わかった。朝日報道

ペッパーランチを経営する「ペッパーフードサービス」の一瀬邦夫社長が5日午後記者会見したが、奈良県内と都内の保健所などから相次いで同社に連絡があったのは今月2日。対応の遅れに質問が及ぶと「気色ばんだ」という。産経MSN報道

記者会見があった5日は土曜日。2日に連絡があって以降の調査で、発症者が角切りステーキを食べていたことが判明したというが、「角切りステーキ」の販売は前日に中止している。この段階で「角切りステーキが原因」と認識していたわけで、すぐに発表するべき。対応の遅れは否めない。

こうした会見では、社長は決して冷静さを失ってはいけない。真実はどうなのかわからないが、「気色ばんだ」と記者に受け止められたことで、対応の遅れを認めたことになってしまった。

4日の発表を躊躇させたのは、株価だったのか。本日、株価は下げているが、4日に発表していればもっと下げていたかもしれない。毎日報道

会社の存続が危うくなるような危機が発生した時ほど、企業の誠実さが問われる。軽い腹痛だけで済んでしまった人もいるかもしれないが、迅速に発表して注意喚起し、被害を最小限に食い止める努力をしようと思うかどうかである。

土曜日の発表であれば、「メディアの記者の数が少なくなり、ダメージが少ない」などと判断したのだろうか。小手先のメディア対策はすぐに見破られてしまう。2年前にも不祥事があっただけに、メディアの見る目も厳しくなるだろう。

本日、全店舗休業を決めたようだが、今後に注目したい。

Comment(2)

コメント

こんにちは。
仰るとおり、特にマスコミの前での「態度」は大切ですね。
安易に認めてはいけない一方で、決して感情的にならずに対応することは、難しいですがやり切らないといけない。
社内でも同じです。部下から指摘されて、すぐに反論体制に入るようでは管理職、経営者とは言えないわけで。
…と書きながら、反省いっぱいの毎日です。

ookiさん

コメントありがとうございます。
テレビカメラがある時は、本当に油断ができませんね。当事者だけでなく会見に出ている人も含めて、緊張感を持っていないと、どんな使われ方をするかわかりません。

企業も人材の流動化が進んで、会社の歴史や過去の「功績」などが社員に共有されなくなってます。上司に対する信頼感というか「エトス」も醸成されておらず、部下の方に聴く態度ができていないように思います。それだけに、職場でも、「たち振る舞い」に気を抜けなくなっているように感じてます。

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