絶対に結果を出すという「覚悟」と「行動」- ②
組織の責任者が結果を出すために必要な行動とは何かを前回以下の3つを代表格的に示した。
① 何よりも自分が率先して本気で取り組んでいることを示し感じさせる > 覚悟・熱意
② 数字の集計・報告・分析から進捗把握 > KPI・管理システム(Management System)
③ 人間の心理や習性の面から、確実にアクション実行できる環境 > 人的ミス削減
何よりも自分は本気で取り組んでいることを示し感じさせる > 覚悟・熱意
組織の責任者には覚悟がないと組織は動かせない。”絶対に何があっても結果を出すんだ!”という本気の覚悟を持つことが必要だ。具体的に何をするのか?というと、多分、妥協せずどこまで魂を入れて仕事をできるかになるとは思う。本気で何かをドライブしようと思えば、自ずと本気で考えて準備をするようになる。営業組織のマネージャーなどでも、特に新しい年度や決算期の始まる前には、過去の反省を生かして新しいプランを策定しなくてはならない。時には1週間ほとんど徹夜のような状態で様々なデータを分析し、アクションを考え、実行するために準備し、、、と多くの時間を割くこともある。単純に仕事を効率的に行う、またはワークライフバランスという点では、必ずしも褒められたやり方ではないかもしれないが。
以前、凝り性の私も同じようにセールスプランなどを発表する機会があると、たとえば毎週の売り上げ目標を販売台数、売上、利益率、製品ごとの販売割合、期を通してのトレンド・・・など全てを暗記するようにしていた。また、営業サポート部隊・レポートチームに頼らず自分で管理するのに必要だと思う集計シートなどは何時間かけてでも作るというようなことを夜な夜なしていた。”そんなことをしても結果に変わりはない”と言うマネージャーもいたが、特に20代のうちは多少の無理をしてでも自分の限界を知るための経験を取るべきなのだ。誰に何を言われても100%の準備をしたといえるだけの努力をして臨み、結果的にもし失敗したらそれは自分の能力が足りてなかったのだと素直に反省できる。ただ、どこかで妥協した結果、もっと準備をするべきだったという反省となってしまうのであれば、足りないのは能力ではなくて努力が足りなかったになるのだ。大げさに言うならば、自分の時間と睡眠と健康までを犠牲にしてでも絶対に達成させるという気持ちで取り組んでいるかということなのだ。
このような上司の姿勢は実は部下・チームメンバーからも見て分かる。”上司が本気だ” というただこの一点で、文化がそこで生まれ組織は動いていく。組織の中で人の上に立つ組織の責任者はその分の高いお給料をもらっているのだから、それに見合う苦労と努力がなくてはいけない。そして組織の責任者のこの”本気”がメンバーにも必ず伝わる。メンバーは指示を受ける際に、上司が絶対に結果を出すんだという強い気持ちを持っていると感じれば、自ずと真剣に取り組まなければならないと感じるはずだ。どんなにメンバーから反発や文句が出ても、絶対にやらせる!というくらいの気迫がないと逆に軽く見られたりすることもあるだろうし・・・。最終的に必要であれば自分自身でやるんだ!というような熱意があれば必ず伝わりメンバーにも覚悟が生まれると私は信じている。