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今あらためて組織力が問われる時代に、”負け組をつくらない組織”の作り方を研究していきます。

ソーシャルネットワークとコミュニケーション力

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Facebookは約8億人のユーザーが登録されており、毎日約15億の投稿がされている。これはすごい件数だと言える。日々、家族や同僚と交わされるコミュニケーションとは違い、1対多数の形でこのコミュニケーションは行われているからである。従来、1対多数のコミュニケーションを行えるのは、個人ではコントロールできない新聞、テレビ、ラジオなどのメディアなどが代表的だった。インターネットが日常となった今はブログなどで多くの人が発信できる。しかし、このFacebookはその数が示すように圧倒的な支持を得て多くの人が1対多数のコミュニケーションを体験している。

さて、最近では企業内でのSNSも活用されビジネスでも重要なツールとして認識されている。私が感じるこのSNSの効果とは、情報共有とか人と人同士の繋がりとか以外に、発信力の向上があると思う。コミュニケーション力の向上といっていいと思うのだが、特にその中でもパブリックに対しての発信力が鍛えられる。最近では少なくなったかもしれないが、多くの会社で朝は朝礼というコミュニケーションスタイルが定番化していることと思う。この中で特に営業部などでは、大勢の前で自分の意見を分かりやすく効果的に伝える訓練と称して司会をしたり営業トークのデモンストレーションをしたりと色々と工夫をしていると聞く。これは非常にいい事だと思うし、実際に人前で話をする機会を作り事前に考えて話すという訓練は、営業だけではなく社内でのコミュニケーションでも自分の言いたいことをどのように相手に伝えて、相手の心を動かすかについても大きな効果が期待できる。人前で話す前には何を話すか?どう伝えるか?・・・など、事前に考えると思うのだが、これはFacebookやTwitterのようなSNSでも実はプロセスがあると言えるのではないだろうか?つまり、SNSとは人前で話をする訓練と同じことを日々15億回も実施されている。SNSがもたらした世界への影響は、独裁政権打倒に立ちあがる人々を勇気づけただけではなく、人々の発信力を大きく向上させる効果も生み出していると言える。

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