日本縦断ビアンキの旅 北海道編 旭川から函館まで442㎞走ってきました。
思えば、学生時代、新聞配達をしていて、脚力がついたから、卒業旅行は自転車旅行だ!というところから始まっています。学生時代に中部1週、社会人になり東京~青森間を走り、日本縦断を目指してました。
しかし、その後仕事が忙しくなり、まとまった休みが取れなかったため、日本縦断は封印し、いつのまにかロードバイクに乗らなくなりました。34年前に購入したBianchi Trofeoはその14年後、そのまま19年間倉庫の奥に眠りにつくことになりました。
世の中ではリモートワークやワーケーションがささやかれ、コロナ禍でリモートワークが一気に進みました。今なら、午前中走って午後から夜にかけて仕事をするワーケーションで日本縦断の旅を再開できるかもしれないと考え、Trofeoをリストアしました。しかし、老朽化でギア落ちしてしまい、他の部品もいつ壊れてもおかしくないという話でした。結局、普通には走れるものも500㎞前後走る日本縦断はTrofeoではあきらめ、新しいパートナーのBianchi Via Nirone 7で再開することになりました。ちなみにTrofeoは本宅でのトレーニング用に今も乗っています。去年、九州縦断を行い、今年のGWに高松~北九州を走りました。かなり日本縦断輪行が進み始めました。そして、今回、ワーケーションで旭川から函館まで走ってきました。私も年ですし、膝は一度痛めると治らない可能性もあるため、昔みたいに1日100㎞を14日間連続でというような走り方はやめて、平均1日50㎞で刻みました。平地は長めに山岳地帯は40㎞くらいにしました。
今回の旅程は以下の通りです。
初日:旭川空港着~深川~岩見沢
二日目:岩見沢~苫小牧
三日目:苫小牧~東室蘭
四日目:東室蘭~豊浦
五日目:豊浦~長万部
六日目:長万部~森町
七日目:森町~函館
八日目:函館~函館空港
合計 442㎞
とにかく気を使ったのはクマ対策です。クマが活発なのは5月6月と聞いており、7月なら大丈夫だろうという話でした。しかし、今年は7月も活発にクマが出没していました。現地のテレビを見ても札幌市内に毎日2,3件クマが目撃されています。クマが本気で走ると60から80㎞で走れるので、ロードバイクでも逃げられません。
そこで、以下のブログに書いたような対策を取りました。
https://blogs.itmedia.co.jp/yoshimasa/2023/07/post_4065.html
結局、今回の旅ではクマに出くわさなかったのですが、クマが目撃されている山岳地帯の豊浦~長万部間では、大型の獣のにおいを感じてしまい、肝を冷やしています。釣りでクマを100メートルのところで2回目撃していて、別荘で大型イノシシと対面した経験もあり、本能的にやばさを感じる臭いにおいを知っているので、やばいと思いました。結果的にクマでなく、イノシシかもしれませんが、イノシシでもまともに食らえば、人間は死んでしまいます。北海道輪行をされる方は、7月上旬ではなく、8月の真夏が良いかもしれません。その時期もクマは生きているので、かなり用心されたほうが良いと思います。
上記の写真はクマがいる山を抜け、長万部の海岸を見た時のものです。
とてもいい景色でした。
ちなみに私は剛脚ではないですし、速くもないです。年でもあるので、膝を大切に100歳までローディーを続けるつもりでいます。そんなこともあり、かなり体に優しい装備にしています。とにかく速く、軽く走りたいので、軽めの装備です。特徴は以下です。
・ホールはレーゼロに変えて軽くしています。純正のものと比べると、わかりやすく軽くなっています。(速くなりました)
・サドルはFizi:kのロングサドルにして、走りながらポジションを変えて、お尻が痛くならないようにしています。
・ワーケーションなのでパソコンを後部に積んでいます。その分できる限り、軽くしたいので、着替えは持っていません。替えのパンツも持ちたくないので、宿についたら、コインランドリーで洗って翌日また同じものを着ています。服は、ナイキの軽くて丈夫なロンTです。どんなに暑くても日焼けが怖いですし、雨の中下りを走るとかなり寒くなるので、長袖は必須です。ロンTの上に、半袖の夏用サイクルジャージを着ています。これは乾きやすいのでかなりいいです。下は長いスパッツにしています。万が一の落車の時のダメージを軽減したいのです。
・軽くしたいので、パンク修理キットも最低限にしています。替えチューブも2本だけにしています。替えチューブを使わずに乗り切りたいので、毎日空気圧チェックをして走っています。
・山道でパンク修理中にクマに襲われたくないので、とにかくパンクを避けたく、耐パンク性能が良くて速い、かなりいいタイヤに変えています。製品名はCORSA CONTROLです。ロングライド用で荒れた路面でも丈夫に走れる速いタイヤです。タイヤは良いタイヤが一番です。速さ効果があるのはフレーム、ホイールの次くらいにタイヤが来るような気がします。
・なるべく坂を避けたいので、Googleマップの坂を避ける機能を使って、走りました。これでかなり坂を避けられました。(距離は遠くなります)ただ、Googleマップは途中から砂利道に代わる道の判断ができず、北海道でよくあるいきなり通行止め規制には対応していないので、道を見極める必要があります。コツはセンターラインがない道を案内されたときは、注意が必要ということです。実際に、1㎞走って、いきなり通行止めというのが2回ほどありましたし、突然砂利道になってしまったことは何回も経験しています。
・ロードバイク用の糖分多めのプロテインにはかなり助けられました。疲れ知らずだったと思います。
・北海道の郊外だと、平気で何十キロも自販機もコンビニもないことがあるので、コンビニを見かけたら、とりあえず補充したほうが良いです。私は常にセイコーマートの梅おにぎり(大きくておいしい)を1個と速攻元気を1個常に携帯していました。この二つがあれば、ランチ難民になっても何とかなりますしね。また、宿の周りのお店が全て休業でもしのげましたしね。
・そのほか持参してよかったものは、オーツのスティック型クッキー(補給食)軽くて、腹持ちが良く、夜食にも最適。あと、コンビニで売っているひとくち羊羹。軽いですし、疲れ取れます。そして、モバイルバッテリーですね。携帯の電池が切れるとかなりやヤバさが増します。うっかり充電を忘れて出発したことがあったのですが、助けられました。
・ちなみに何故 エントリーモデルのVia Nirone 7なのかという話ですが、何かあっても現地で何とかなりやすいリムブレーキだからというのもありますし、当時は自転車に何十万もかけたくなかったからです。ただ、結局、ホイールなどを変えていき、総額で50万円ほどになってます。(これでも走りこんでいる人からするとかなり安い方です)20万円前後の自転車も十二分に楽しいですが、速さと軽さを考えると40万円くらいの自転車が一番コスパのバランスが良いように思えます。120万円の自転車も持っていますが、40万円の自転車の3倍の性能かというとそんなことはないです。ただ、快適ではありますけど。
・ちなみに何故ビアンキなのかというと、そりゃぁチェレステカラーがかわいいからですよww(どうでもいい情報)
今回、旭川から函館までを走りました。現在の日本縦断と47都道府県走破の経過は以下の通りです。
来年、高松空港から琵琶湖の余呉湖または米原までと、旭川から稚内まで走ると日本縦断完了になります。その後、上記の地図の青い未走の部分を走ると、再来年くらいには47都道府県走破も達成します。それが終わっても走る場所はいくらでもありますね。別に自転車中毒というわけでもないんです。ロードバイクを再開してから、ゆるポタで走ることで。健康指標がかなり改善してまして、あまり無理せず楽しく走り続けることで、健康寿命を延ばせる確信があるのです。そして、ロングライドは迷走状態になりやすく、脳内デトックスを行えます。頭脳労働者には脳内デトックスがとても重要で、脳内デトックスを定期的に行うことで、寿命が延びるデータもあります。私は100歳まで現役労働を目指しています。その実現のためにはロードバイクは重要です。楽しくて達成感があって、健康になれるなんて、素晴らしい趣味だと思っています。私には合ってますね。
これからも安全に気を付けて、無理をせず、楽しんで走ろうと思っています。それでは今日はこの辺で。
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