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FacebookもGoogleも減収へ。ネット広告もコンテンツもしっかり作らないといけない時代へ。インスタントなネット広告時代の終焉

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メタ社(Facebook)、アルファベット社(Google)も減収だそうです。

この2社が減収したことが日経新聞1面に出てました。

減収で1面に出るなんてすごいですけど、飛ぶ鳥を落とす勢いのネット広告に陰りが!という話で、コロナ後の新時代の話や、オフラインへの揺り戻しの話も出ていて、それもそうだと思いながらニュースを見ています。

私の意見としては、しっかりとしたコンテンツを作らなくても、短時間で作れて、単価が安い広告にユーザーが離れて、効果が出なくなってきたので、ネット広告が減収になったと思っています。今までの広告は定額のものが多くて、それ故にしっかり作らなければいけないこともあるので、広告制作にも時間がかかっていました。それがネット広告になると、安価な従量制のような単価でテキストだけで広告を打てたので、ブレイクして大きく業績が伸びていました。しかし、内容が薄い広告にユーザーもいつまでも引かかからないですよね。それが減収の最大の理由ではないかと思っています。

広告が成功するには、以下が必要だと思うので、下降気味のネット広告でも以下を実施すれば、必ずうまくいくはずです。保証しないですけどね。

・ブランド力(知らない商品や会社の広告は目にも止まらないです)

・クリック先のコンテンツに得るものがあること(中身の薄いコンテンツはやはり弱いです)

・キャッチコピー力(全般に反応があるキャッチではなく、ターゲットが反応するキャッチが大事)

先日、こんなことがありました。

某社でマーケティングが成果を残すために、単純にクリックされるような安易な広告を誇張気味にうっていました。

マーケティング部は「こんなに人を連れてきているのに、売り上げが上がらないのは営業が弱いからだ」と言っていたそうです。

それはそうかもしれませんが、でも、ターゲットではない人がクリックしても受注できないのはマーケティングの責任だと思うのです。

こういう時はアンケートなどで失注分析が必要ですし、予算があるところはMAを導入して導線も含めてしっかり分析する必要があると思っています。

100万円の商品に激安広告を打っても、そもそも広告モラル違反ですし、売り上げに貢献することはありません。

広告を見た人がクリックして、その会社のコンテンツを見て、営業マンの話を聞いて検討するまでの、一連の流れに、統一したコンテンツが提供されていて、それが魅力的でなければいけません。

飲食店では、よくブラインドテストが実施されていますが、Webマーケティングにも同じようなブラインドテストが必要だと思います。社内の監査系の部門で実施しても面白そうです。

いずれにせよ、ネット広告も過渡期に来たように思えます。

コンテンツの地道な強化と、継続によるブランディングを強化したいですよね。

それでは今日はこの辺で。

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