twitterがスキマ時間を埋める
twitterはスキマ時間の活用にぴったりであると思います。そしてtwitterの拡大はまとまった時間がとりにくい人が増えていることを示唆しているのではないでしょうか。
マイコミジャーナルなどによると検索サイトのバイドゥ(百度:baidu)がこんな調査を発表していました。
モバイル検索の利用、10~20代の4人に1人が「トイレ」で検索 – バイドゥ
この調査はモバイル検索に関するものでありtwitterに関するものではないのですが、「トイレで検索」というところには「細切れの時間を活用したい」という思いがあるように感じられます。
自分の身の周りの状況を考えてみると、mixiやGREEなどのSNSは当初知り合いと気軽にコミュニケーションがとれるツールとして便利なものでした。それが日記の数やコメント、足跡などの機能により気軽でなくなってきているように思います。「SNS疲れ」とも言われる現象が発生したこともありました。
それと方向性を同じくして、近頃では各種釣りゲームやサンシャイン牧場などのソーシャルゲームと呼ばれる種類のゲームが流行してきています。これらのサービスはtweetすることを考えればまとまった時間を必要とします。そういった時間を確保しやすい利用者が中心になり、そうでない利用者はSNS離れを加速させているのではないでしょうか。
反対にtwitterはスキマ時間を活用するのに向いています。話しかけようがフォローしようが無視される時は無視されるということが珍しくありません。「祭り」に数時間乗り遅れてもさほど恥ずかしくありません。反対に、毎日まとまった時間をtwitterだけに費やすというユーザは少ないのではないでしょうか。多くの人々がスキマ時間を持ち寄ることでごく軽い接触があちこちで起きている、私はtwitterに対してそんなイメージを持っています。
それを支えるインターフェースも軽く、投稿は140字ですし、RTやお気に入りはクライアントソフトによってはクリックのみでキーボード入力を必要としません。TwitterTapperなどのクライアントソフトは「帰宅なう」などの定型句を登録しておくことで、よく使うtweetをクリックのみで投稿することができます。
twitterの中でもヘビーな使い方としては、オルタナブロガーの林さんはこのように活用されています。
メモとしてTweetし、後からブログなどの素材にするという使い方はブロガー向けの利用法です。私も経験があるのですが、これまでブログを書こうと思うと30分ほどのまとまった時間が準備できそうかどうかというのがポイントでした。5分や10分でも下書きを作ることはできますが、長い作業ならともかく、ブログ1本ほどの作業では再開時の手間などを考えると中断はムダが大きいです。twitterの場合ですとtweetしておいた文章をつなげると骨組みになりますし、たまに他の人からのヒントがもらえることもあります。
しかし良いことばかりでもありません。スキマ時間を「活用」できるのは意志の固い人であり、タイムラインでわいわいきゃっきゃと盛り上がっているところを無視して自分のやるべきことをやり続けるのは時に難しいものです。そうなるとスキマ時間を活用するつもりが一転として時間食いとなってしまい、気付けは12時を過ぎて……あれ?ということにもなりかねません。タイムラインにフォーカスが当たった状態の経過時間を表示するtwitterクライアントがあると流行するかもしれません。