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穴埋め式のcaptcha

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テレビ番組の懸賞でよく「IT系ニュースサイトと言えば?ヒント:IT●edia」というような問題があります。あれってcapthaに使えないでしょうか。

長らくオルタナティブブログのcapthaを観測してきたのですが、1文字につき1枚の文字の画像をつなぎ合わせて作っているようです。貯めに貯めたcaptha画像(他の人のエントリにコメントをつけるたびに収集)を繋いで見ました。このようなタイプのcapthaを突破する方法については、こちらのリンク先に解説が詳しいです。

はてなのCAPTCHAは簡単に破れる
http://blogs.wankuma.com/nagise/archive/2007/10/26/104428.aspx

captha_all.jpg

2か月ほど前にITmediaエンタープライズにcaptchaの記事が掲載されていました。gmailなどのフリーメールから発信される迷惑メールが急増した原因が、captchaの自動攻略にあるのではないか?というものです。

こういった動きに対抗してか、ファイル転送サービスの海外サイトであるrapidshareではこんなcaptchaが登場しました。

rapidshare_captcha.jpg

猫キャプチャです。一番左の文字には犬が描かれています。よって残る4文字を入力して認証するというものです。難易度が高すぎて何度か挑戦しなくてはなりませんでした。

何かこういった流れに対抗した強固でおもしろいcapthaはないものかと探していたところ、「広告入りcaptcha」というのが見つかりました。少し古いエントリですが、オルナタブロガーのアキヒトさんのPOLAR BEAR BLOGによると『Seth Godin がブログの中で、「Captcha を広告として使う」というアイデアを提案してます』とのことです。小さくロゴが入るくらいではプログラムによる画像処理の邪魔にもなりませんが、背景を広告にしてしまえば処理が難しくなること請け合いでしょう。このエントリが投稿されてから1年以上経っていますので探せば実物があるかと思いましたが、少し探したくらいでは見つかりませんでした。まだまだ普及したとは言えなさそうです。

もうひとつ、自分で考えたアイデアが穴埋め式のcaptchaです。冒頭に書いたように「IT系ニュースサイトと言えば?ヒント:IT●edia」というような問題をcapthaに使えないでしょうか。簡単なレベルでいうとスペルの穴埋めがあるでしょう。長めの英語を使えば瞬時に発想できて煩わしさも少ないと思います。(internat★onalのような感じ)

既にスペル補完や予測変換のような技術はありますので、これだと不安があるかもしれません。そういう場合は単語間の予測を働かせるような方式はどうでしょうか。(ehime , tokushima , kouchi , ★のような感じ)

よほど魅力的なコンテンツが用意されていない限り、答を検索して調べないとわからないような難しい問題をcaptchaにしてしまったら利用者数の減少が発生してしまうでしょう。

しかし人は問題を解くと嬉しくなるという習性も持ち合わせています。テレビ局の懸賞でわかり切った穴埋め問題が出される事があるのもそれに関連していると言われます。DSで大人の常識といったようなソフトが流行しているということも考えると、今のイライラしやすいcaptchaよりも勉強になるcaptchaのほうが喜ばれるのではないでしょうか。

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