第一印象の科学、高給なコンサル職にふさわしいと感じさせるための、プロフ画像の選び方。
先日環境少女に関連したエントリ、
↑こちらで、「第一印象の科学 なぜヒトは顔に惑わされてしまうのか?」という書籍をご紹介しました。
人間見た目よりも中身だとは言いますが、同書によれば第一印象は瞬時に決定され、様々な計測結果から
- 選挙結果は顔つきで予想できる
- 赤ちゃんはすでに信頼できる人を知っている
- 採用試験に面接は必要ない
- 人は自分の部族のメンバーに似たものを信用する
こんな事が導きだされるのだそうです。
詳細が気になる方は是非読んでみていただければと思うのですが、わたしも含めこのブログの読者の方は実名でSNSに露出していて、プロフィール写真も使われている方も多いと思います。
そして、中にはプロのカメラマンに費用を支払い撮影してもらった写真を利用している方もいるでしょう。
では、その写真は有効に機能しているのでしょうか?
同書で興味深い論文が紹介されていたので、今回はこちらをご紹介します。
こちらの図表をご覧ください。
出典:Misleading first impressions: different for different facial images of the same person.より
論文では、特定の状況に最も適した画像を選ぶように指示されたときに、明確な好みが浮上したと紹介しており、その内容は
- 地元の町長選に出馬した場合には、最も左の画像
- 高級なコンサルタントへ応募してきたという状況では、左から2番目
- facebookに載せる画像としては、中央の画像が最も好まれた
という傾向が見いだせたようです。
また、政治活動という文脈のもとでそれぞれの画像を見せた場合には、やはり最も左の画像が、他の画像を見たときよりもこの人物に投票する可能性が高かったそうです。
言われてみれば似たような判断するかもしれないと自分は感じたのですが、みなさんはいかがでしょう?
ちょっとした違いではありますが、この違いを知っているか、知らないかでいろいろな人生の場面で違いが生じる可能性はありそうですよね。
全文を読みたい方はウェブで確認可能ですので、こちらをご覧ください。
文脈に応じた適切な写真の選定にはこれまでならセンス、審美眼といったクリエイティブ能力が必要だっただろうと思います。
時代は人工知能とか機械学習とかがもてはやされており、今日紹介した研究結果を利用して適切なプロフィール写真を選定してくれたり、レタッチやモーフィングをしてくれるサービスが一般化する日も近いのかもしれませんね。