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【1006020問題】100歳の親と20歳の子供の面倒を見る60歳って本当に大変な気がする

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先日もちらっと振れましたが、第1、2次産業に従事する人たちが減って、第3次産業に従事する人たちの割合がここ数十年で増加しました。

家業としての仕事ではなく、会社から給料をもらい定年退職をする生活モデルにおいては年金システムが当初の想定通り機能しないことには多くの人の生活が成り立たなくなるのは言うまでもありません。

昭和の時代には、所得倍増計画の存在や、金利が高い時期もあったので10年で貯蓄を倍増させるような、シンプルで安全な方法で金融資産を増やせる時期もありました。

それに比べて現代は、日本企業の給与金額の低さを指摘するようなニュースを多く見かけますし、預金の金利についても低い状況が続いています。

景気の良い時期は、多くの人にとって収入を増やす手段・方法が様々にあっただけに、多様な生き方が選択可能なように思えたものです...

様々な問題を抱える現代においても、稼いでいる人は当然いるのですが、この給料でどうやって数十年先の生活設計していくの?という例も多く存在します。

自分は独立自営の道を選択したので不安定な生活との戦いを続けていくのは避けられない運命ですが、大多数の人はサラリーマンとしてもらう給料の金額を計算して生活設計をしているのが現代社会かと。

大多数が給与生活者となった現代において、前述したように、世界と比較して給与金額のレベルが低く、リスクが低い方法での金融資産を増やす方法がほぼ見当たらない状況で、家庭を持とうという人が減るのも当然だろうと思います。

まして、高齢化した親の介護問題や、子供の教育・養育費用など、心配の種は至るところにある状況。

こんな状況にあって、結婚年齢や子供を持つ年齢も昔に比べると段々と遅くなっています。

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出典:第1部 少子化対策の現状(第1章 2): 子ども・子育て本部 - 内閣府「平均初婚年齢と出生順位別母の平均年齢の年次推移」

先日、自民党の小泉進次郎衆院議員(38)が、フリーアナウンサーの滝川クリステル(41)との結婚と妊娠を報告した折も折ではありますが、ここから予想されるのは、人生100歳時代で親の介護と、子供の大学進学や結婚などのライフイベントに対応しようとすると、財産持ちか、相当稼いでいる人でないと家庭を維持できない社会になりつつあるのかな...という懸念です。

8050問題は多くの方がご存じかと思います。高齢での出産が増えることで例えば8040など、親との年齢差は開くのですが、そこに子供の年齢を加えて考えてみると、(夫婦間の年齢差もあるので、断定的はことは言えませんが)

年齢
20 30 40 50 60 70 80 90 100
自分 10 20 30 40 50 60 70 80
20 30 40 50 60 70 80 90 100
自分 10 20 30 40 50 60 70
20 30 40 50 60 70 80 90 100
自分 10 20 30 40 50 60
20 30 40 50 60 70 80 90 100
自分 10 20 30 40 50 60 70
子供 10 20 30 40
20 30 40 50 60 70 80 90 100
自分 10 20 30 40 50 60
子供 10 20

65歳定年まで延長はされつつも、55歳くらいで役職定年となって給与が減り始めるケースもあるようですし、ここに親と子供の世話にお金がとてもかかるライフサイクルが重なってしまう、905010問題、1006020問題がこれから論じられる機会が増えていくような気がします。

私自身が母親が40歳のときの子供でした。自分の子供は20代の頃だったので現在は手は離れましたが、現在は親の介護と向き合う時期となっています。

自分は片方だけで済んでいますが、これからの時代で100歳の親と20歳の子供の面倒を見る60歳って本当に大変だろうと思います。

根性だけでは乗り越えられないこともあるので、現在の日本の動向としてこのような環境を視野に入れた支援が必要な社会になりつつあるような気がします。

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