テスラの新機能「ドックモード」から考える、我々は前に進むために何を置いていくのか?
車内に残したペットを快適に
テスラが新機能「ドックモード」を発表しました。
電源を切ってからでも室温調整などを行うことで車内に残されたペットが快適に過ごせるようになるとのこと。
ビデオにあるように、車載モニターに「My owner will be back soon」と映し出されており、車外からもペットが安全であることを車外の人にも伝えることができます。
また、車外にあるカメラで泥棒や侵入者を録画することも可能になるようです。
パチンコ店での子供の車内置き去り問題
このビデオを見て多くの人が日本のパチンコ店での車内置き去り問題を思い出したのではないでしょうか。
↑こちらのページを見ると、子連れでのホール駐車場への入場を第一義として業界全体として積極的な対策を行ってきたとしています。
しかしこのような取り組みにも関わらず事故が起きている現実があります。
残念ながら、公開されているビデオを見ただけですとこの機能がどの位の時間提供可能なのかを知ることはできません。
「ドックモード」のビデオでは運転者が操作することでそのモードに入っているように見えますが、自動的に車内状況を感知して温度調節を行う機能が提供されたらどうでしょうか?
きっと悲惨な事故が回避できる可能性が高まるのでは?と考えるのはわたしだけではないと思います。
我々は前に進むために何を置いていくのか?
さて、いろいろなテクノロジが事故を抑止したりしてくれるのは社会全体としては歓迎すべきことかと思います。
ただテクノロジが解決してくれることはメリットだけを生むのでしょうか?
わたしが気になるのは、生き物としての様々な気づきであったり、人間としての基本的スキルを伸ばす努力、状況判断する能力、配慮することを手放しでテクノロジに任せてしまって良いのか?という点です。
テクノロジの進化は自分の生まれた50年前と比較しただけでも、生活を楽にしてくれていることを事実として認識できます。
人間の多くが100歳近くまで生きるような時代を迎えつつあるいま、自分の人生と向き合う時間が増えた時に、内面的な成長をどのように取り組んでいくのかも大きな課題になると考えるのはわたしだけでしょうか。
運動の第三法則、前に進むためには何かを後ろへ置いていかなければならない。
映画インターステラーをご覧になった方ならこのセリフを覚えているかと思います。
とどまることの無い技術革新と進歩の中で、前に進むために人間が置いていくべきモノ、置いていって良いモノとは、何になるのでしょうね?