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映画「マイ・インターン」から予想する30年後のワーク・ライフ・バランス議論の行方

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IT関係においてはワークスタイル変革などの流れもあり、自分の知人などがシェアしたり投稿したりする記事にワーク・ライフ・バランスに関する情報が含まれていることが良くある。大震災の経験、ブラック企業の問題、人口減少と子育て問題などへの解決策を見出す意味でも、ワークライフ・バランスを無視するわけにいかないご時世であろう。

ただし、世の中的には2008年がワーク・ライフ・バランス元年と呼ばれており、Googleトレンドでは2008年を100とした場合、2016年は37程度の割合となっており、この数字をどう見るかは意見の分かれそうなところである。

会話で用いられるワーク・ライフ・バランス、Wikipediaではこう紹介されている。

ワーク・ライフ・バランス(英: work-life balance)とは、「仕事と生活の調和」と訳され、「国民一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる」ことを指す。

ここで書かれていることは"国民一人ひとり"という個人の人生における人生の各段階に応じた多様な生き方の選択・実現の一部として「仕事」と「家庭」が位置している。

さて、ここ最近自分が見かけるワーク・ライフ・バランスに関する意見は、子育て世代であれば「仕事」よりも「家庭」という文脈で語られている傾向になるのは致し方ないのかもしれない。

これがわたしのような50代~60代を迎え、子どもが社会人として独立、ガンで亡くなる同級生がポツリ、ポツリと出てくるような世代になると、仕事と家庭のどちらを優先するかというよりも、「仕事と生活の調和」に興味が移ってくる人が多いのではないだろうか。

この週末、映画「マイ・インターン」を観た。その冒頭でこんなセリフが出てくる。

フロイトいわく、"愛と仕事が人生のすべて"

このマイ・インターンでは仕事をリタイアし、伴侶に先立たれた70歳の男性にとって、仕事がどのように生活との調和をもたらすかを垣間見ることができる。

世間では、イクメンや保育所建設についても話題もにぎやかであるけれど、いま仕事より家庭の議論を引っ張っている世代が70代になるころには、やはり仕事が大事だというワーク・ライフ・バランスの議論が再燃しているのでは...と感じた週末だった。

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