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自分"が"どう役立つのか?、自分"を"どう役立てるのか?

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個人事業や会社の規模を問わず最近自身の周りでこれまで経験したことがないくらいの忙しさになっている人や会社に出くわしています。

この他、最近は起業ブームの再来でもあるようで、新たな事業を創造していくのに熱意をもって取り組んでいる人たちと接するとこちらのモチベーションも高まることを実感しています。

立ち上げた事業、増加する仕事を処理していくには人材が不可欠ですから求人活動にはどこも頭を悩ませているようです。

業種による違いはあるかと思いますが、現在企業向けのWebサイトや制作関連の仕事を依頼される会社では、様々な値下げ圧力のっような外部環境であったり、経営学やマーケティングに関する知識を求められる場合が多く、ただデザインが出来るとかコーディングが出来るという素養だけでは、会社も利益を得ながら、一定水準以上の給与を支払い続けることは非常にチャレンジングな状態になっていると感じます。

待遇や環境に不満を挙げるのは簡単です。ですが単純な仕事では高い付加価値つかないのは分かりきったことなのに、やっている仕事に一定レベルの思考や判断が伴わないアウトプットばかりという問題を抱える組織は多いのではないかと考えます。

労働者保護の考え方を否定はしませんが、高い給料や福利厚生の充実、有給消化を取りやすくするような組織の構築・維持などなど、その実現に向けては相当に付加価値と生産性の高い製品、サービス、そして仕事の質が求められます。

企業、サービスの賞味期限はどんどん短くなっていること、多くの領域で低価格化が進んでいる状況において、起業して間もない組織が大手なみの雇用環境を提供するのは非常に辛いものがあるかと思いますし、業界・職種といて魅力が失われつつあるところはもっと厳しい環境に立ち向かう必要があります。

企業の理念が大切なのは言うまでもありません。ただ物事には賞味期限があり、一例としてインターネットが普及し始めた時期に求人募集をすると、多くの人から応募があった時代もあり、そこでは様々が業種からネットの可能性に着目した多くの人たちの姿がありました。そして残念ながら産業が定着化してしまうとこういうチャレンジングな人材が集まることは望めなくなってきます。

また、空洞化問題にも通じますが、高度で高収入な仕事と、海外に出すことが困難な労働集約的な仕事の2極化が進むなかで、必要ではあるけれど環境がどんどん厳しくなっている職種にITの制作現場は直面していると感じており、そのような業界に有能で情熱に溢れた人材が集まるかというと中々難しいものがあると感じています。

そういう意味で会社が長続きすることが良いことだけではないな…と最近考え始めまています。運良く会社組織にしてから15年の時間が経過し起業からほとんどの会社が消えていくなかでは運が良いと言えますが、15年も高いモチベーションを維持して仕事を続けることは並大抵のことでは無く、これは会社規模に関わらない組織としての根本的な課題だと言えるでしょう。

外部環境として機械化による仕事の減少やコスト削減圧力に晒されながら、新しい技術やサービスを展開していかなくては支払う原資が稼げないにも関わらず、現場では新しい取組みに否定的な勢力がかならず出現し、お客さんの都合や時勢柄求められることよりも、自身(自社)都合が優先してコンフリクトする場合が往々にしてあります。

当たり前の話しですが、難しいことを細分化することで多くの人が対応できるようにする仕組みは細分化した仕事単体で高い収入を得ることを難しくします。出来る限り尊重される形で仕事をして、それなりの生活を維持できる収入を確保しようとするからこそ、その実現には困難が伴います。

冒頭に書いたように弊社でも急ぎ人材確保をしなければと考えています。自分は経営者だから走り続けるのが当たり前。そこに一緒に走ってもらう人材に求めること、思考が似ている必要がある事、共通認識化されている必要がありそうな事を考えてみました。

多分こういう項目で波長が合う人との出会いがあるかどうかが、いまわたしの会社を伸ばしていけるのかの重要ファクターになりそうな気がしています。

  1. 自身がどういう形(仕事)で便益を提供できるのかを明確に語れる
  2. その価値・便益への共通認識が形成されているか(クライアント、雇用者も含め)
  3. その中身と対価(価格設定)には妥当性があるか
  4. その対価を支払うことを承認しているか
  5. 上記を満たすアウトプットを1日7~8時間の労働時間で実現可能なのか?
  6. 自動化、機械化、クラウドソーシング、オフショアなどの価格圧力への理解
  7. アイデアには対価が認められにくい土壌に対しての工夫
  8. コンスタントに成果を出し続けることの難しさを理解しつつも努力は続ける
  9. 相性の問題
  10. 仕事は誰が見つけてくるのか?(自身の強みを活かす仕事を他人が探してこれるのか?)
  11. 言い分に見合う収入はどうしたら得られるのか?(収益モデルを示せるか)
  12. 弁護士事務所のイメージ?(制作会社としてこの問題を考える場合、個人では無理なレベルの仕事の領域に到達している必要があるのでは?)>単一の職能ではなく、統括する領域の仕事をする必要があると推測される
  13. 常にモデルチェンジをする覚悟
  14. そのモデルチェンジに必要な努力をいとわない

吹けば飛ぶ数人規模の零細会社ですが、ドリカムがデビュー前でまったく知名度が無い状態で仲間に入れてもらい、売れていくまでの様々な経験とその当時CDが一番売れているバンドに参加させてもらい日本一というポジションで仕事をすることの大変さ、またそこから得られるモノの大きさを知る貴重な経験をしている人間はそう多くないはず。

そういう体験に出会う前提として、歌手やバンドでデビューしようと考えたら個人や数人の単位でイケてるアウトプットを出さなければ世間やレーベルに注目されないし、初期段階で何か波長のあうメンバーと出会わないとその核融合は起きないという事です。(この考えは起業するタイミングで前途多難なところでリスクを甘受する前提で一緒に走っていく仲間を見つけられた経営者には通じる話なのではないかと思います)

こういう根本的なところの話しに立ち戻るのだろうなという意味で、結局は理念や自尊心、承認欲求を満たすことが可能な仕事を提供できるかに掛かっているのだろうと思います。

目新しさがない業界でどうやって高い理念を実現していくのか難しい課題ではありますが、”実現させるつもりで取り組まなければ、実現するわけがない”という非常にわかりやすい教えを胸にトライしていくしかないと考えています。

そして謙虚さを持ち続けるという意味でこの言葉も忘れないようにしたいと考えています。

商売は社会の求めに応じることが仕事である。人々の合意に合せなければ、大きく成功することはありえない。

こういう考えに共鳴し、クリエイティブな側面からクライアントのビジネスを加速させる仕事を一緒にやってくれる人捜しをしていかねばなりません。

48歳からの大学入学などやり直しモードの人生ではありますが、なんとか最後に頑張ったと言える形に持って行きたいものです。

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