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アメリカン・ドリームに生きたいのならデンマークへ行け!

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ここ最近、残業代ゼロ法案で労働者が苦労することになるとか、貧困格差の問題が取り上げられているのを幾つか見かけました。

私は払われるべき残業代はあると思いますが、いま行われている残業すべてがそれに該当するのか懐疑的であり、その観点からホワイトカラーエグゼンプションのようなシステムの導入には賛成の立場です。

また、社会的なシステムで保護すべき状態の人達の多くが捕捉されていない現実があることも事実かと思います。

ただ、自分のように独立独歩で一生食べていく立場になっている人間からすると、事業に失敗し貧困層に入ってしまう危険性を意識することはありますが、日本の年功序列、終身雇用に守られた人達の恵まれ具合はある意味異常なレベルではないか?と思うほどです。

都内の繁華街にでかければ多くの人達が、キレイな洋服を着て、それなりの値段がする食事や買い物をしている光景に出くわします。

こういう光景を見ながら思うのは、これだけ多くのひとに消費できるだけのお金が回るシステムを戦後に作りあげた日本って本当に凄いということです。

方や自分は自転車操業真っ最中、土日祭日会社としては休みとは言いながら、そういうのは関係無しで仕事をしなければいけないですし、自分がケガ、病気するだけでなく家族の看護の問題などが発生したら人生設計は根本から崩れ去るというあっけなさ。

こういう事を心配して自分の親は硬い仕事に就けとアドバイスしていたんだと思います。

ただ自分はそういうリスクがあったとしても組織に属して安定性のために、そこに従いながら生きていくのは無理なタイプだと自覚しています。ですから、自分が主体的にリスクのある生活形態を選択している以上、そこに対して必要以上のセーフティーネットの充実を求めることもフェアじゃないと考えます。

で、何が一番モヤモヤしているかというと、ベンチャー立ち上げて頑張っている人達も含め、いろいろ突っ走ろうとしている人達が到達できる限界点が日本ってすごく低いところにあるような気がしてます。逆に頑張らなくとも社会のシステムに従順に従っている分にはかなり高度なレベルで生活が保障されているような感じ。

貧困格差が広がることや、ほんの数バーセントの人達が過半数を超えるような富を所有する社会が良いとは言いませんが、今の日本もう少し突っ走ろうとしている人達が天井超えられる社会になっても良いのではと自分は考えます。

この図はリチャード・ウィルキンソンがTEDで使った所得格差に関する(上位20%の富裕層が最貧困20%大してどのくらい裕福かを示した)資料で日本は一番左、つまり格差が少ない国として紹介されています。

Chart01
ここでリチャード・ウィルキンソンが主張しているのは、一定のレベルに達した国において社会的な問題は国民一人当りの所得と関連させてもこのような関連性は見いだせず、国内生産高や経済成長から論じることは意味がないということ。見るべき視点として重要なのは所得格差(格差水準)だとしています。

このプレゼンで日本は格差が少なくうまくやっている国としてスウェーデンと共に紹介されますが、2国間には大きな違いがあるとも指摘されています。

Chart02

そして今日一番紹介したいこの指摘が出てきます。それは日本とスウェーデンがどのように格差を小さくしているかという話しです。

ここに日本語字幕の内容を引用します。

スウェーデンは所得格差が大きいので課税や社会保障制度そして給付金などで所得格差を小さくしています。しかし日本ではむしろ違います。

まず税引き前所得の格差がかなり小さいです。そして税率が低く社会保障制度も小さいのです。


リチャード・ウィルキンソンは”人々の所得格差を下げることで人間生活の質を高められる”と主張します。ここで示されるデータは確かにそれを裏付けるように思うのですが、ここで理想的な格差が少ない日本に生活している人達のやるせない感じは何なのでしょう。

このプレゼン見ていて感じたのは、アメリカ流を闇雲に取り入れることの危険性も感じつつも、日本のような税引き前所得の格差が少ない国で頑張って働くというのは効率良い選択ではないということなんだろうなと。

つまり、全体として格差の激しい国に比べ全体としては上手く対処できれいるけれど、何とか這い上がりたいとか、突き抜けたいと思って頑張っている人が報われにくい社会システムが出来上がってしまっていることの受け止め方は様々だと思います。

最後に、アメリカン・ドリームという言葉を皆さんもご存じかと思います。でも金持ち父さんの息子は裕福で、貧乏父さんの息子は貧乏だったらどうなんでしょう?

親の財産とかに頼らず、自分の頑張りで報われる確率が高い国はどこか?リチャード・ウィルキンソン曰く

アメリカン・ドリームに生きたいのならデンマークへ行け

だそうです、あなたはどこの国で頑張りますか?

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